たった16年で親米ポチが豹変
SPA!10月1日号
ゴーマニズム宣言 第59章
「たった16年で親米ポチが豹変」
カ:今回はSPAゴー宣第59章「たった16年で親米ポチが豹変」ですが、いかがでしたか?
た:岡崎久彦氏がデカイ顔で、あれやこれや論じてますけど、全く当たってない。あのコマがメッチャ好きです!(笑)
カ:よしりんのツッコミ「すごいだろう?何一つ当たってないだろう?バカ丸出しだよな」というセリフも笑えます(笑)
た:この岡崎久彦氏の表情。本人はたぶん自信満々というか、心の底から言ってるんだろうなと思います。
カ:僕は、この絵に『アメリカ横断ウルトラクイズ』の帽子をかぶせたいですね(笑)
た:似合いそう!!(笑)
カ:早押しボタン押して「パーン♪」って頭の上で鳴ったらええねん。
た:これだけ断言してて、何一つ当たってないって、すごいですね。
カ:でも岡崎久彦氏をなめたらアカン!『蕎麦一本で割り箸を一刀両断し、軽々とスプーンを曲げ、安酒を大吟醸に変える人』なんやで!
た:それ、懐かしいなぁ(笑)
カ:はい。詳しくはこちらをクリックしてくださいネ♪
・小林よしのりライジングゴーマニズム宣言第105回「岡崎久彦氏の問題点は、今も親米保守を呪縛している」
・ご意見拝聴よいしょで移行している!第13回「『この国を守る決意』〈1〉誠の人!インテグリティの人!安倍晋三!!」
た:こんなとき、関西ホームページは、便利っすね(苦笑)
◆◆◆
た:よしりん先生については「予言者かな?」と思うくらい、先を見通す目や分析力がすごいです。
カ:全くその通りですね。
た:以前ゴー宣道場でおっしゃっていたと思うんですが「アラブ世界の混沌は『アラビアのロレンス』を見れば予測が立つ」と。
カ:おっしゃってましたね。
た:「アラブ社会においては国民国家という考え方は持ちづらい」というのを『アラビアのロレンス』から学んだとのこと。
カ:つまり映画を教養として身につけていたからこそ、アラブのことを感覚的に分かったということですね。
た:僕はそれを聞いてから「アラビアのロレンス」を見ました。カレーさんはご覧になりましたか?
カ:あ、僕、まだ見てないです。でも今話題になったので、見ますね。
た:是非、ご覧ください。結構長い映画なんですけど。
カ:小林よしのり先生は「感覚的に分かった」だけではなく、論理的思考力や分析力が凄い。「感性と理性」の両輪が激しく回っていることが「小林よしのりの強さ」なんだと思います。
◆◆◆
た:一方、間違ったことばっかり言ってる人達だって、その影響力は大きいですよね。
カ:テレビや雑誌で発言するわけですから、影響力はありますね。
た:それなのに「あの時の私の発言は間違ってました。」とか一切言わないのは、一体何なんでしょうね?
カ:もちろん、考えが変わること自体は良いと思うんです。
た:確かに「考えをアップデートしていくこと」は大切だとは思います。
カ:けれども「考えが変わった過程」が全く見えてこないんですよね。
た:そこに問題があると思います!ある日、急に都合よく変節したように見えますから!
カ:小林よしのり先生の場合は、考えをアップデートしたときは、その過程まで描いて公表していますから。
◆◆◆
た:今回のゴー宣で取り上げられていた【反米論を撃つ】という本の中で、田久保忠衛と古森義久が「漫画という手法」を批判する場面があるじゃないですか?
カ:今から見ると、デタラメばかりを言いたい放題です。
た:昔、会社の飲み会で「尊敬する人は誰?」という話題になったことがあるんです。
カ:はい。
た:その時、僕は社長に「尊敬する人物は小林よしのりです。」と熱弁したんです。
カ:ほう。
た:『脱正義論』や『戦争論』を読んで感銘を受けた話を真剣にしました。
カ:いいですね!
た:ところが、社長から返ってきた一言は「でも、漫画家やろ?」だったんです。
カ:そうか・・・。偏見ですね。
た:その時、僕は、本当に悔しくて。
カ:ただ今の話。その社長さんを弁護するとしたら、一般人からすると「漫画 イコール サブカルチャー」なんですよ。
た:実際、99パーセントはそうでしょう。
カ:「漫画 イコール サブカルチャー」というのが頭にあるから、たっちゃんが熱弁した『尊敬する人』とは、うまくイメージが繋がらなかったのかもしれないです。
た:なるほど。そうかもしれません。
カ:それだけ「ゴーマニズム宣言」や「小林よしのり」というのは、特異な存在であると思います。
た:それは分かります。
カ:だけど、田久保忠衛に関しては違いますよ!だって教科書運動も、小林よしのりと一緒にやっていたわけだから!
た:田久保は、小林よしのり先生のことも、よく知っているはずですよね。
カ:それなのに、自分にとって都合が悪くなったら「漫画という手法に文句を言う」はオカシイです!
た:ゴー宣としては、シリーズ通じての「毎度おなじみのパターン」ですね。
カ:「漫画に対する世間の偏見」を利用して、論敵にダメージ与えようとするやり方は、私は卑怯だと思います!
◆◆◆
た:岡崎久彦氏は『アングロサクソンについて行けば100年安泰』と言ったけど、そこに一切の疑問は無かったのでしょうか?それは奴隷と同じじゃないですか?
カ:これはあえて言いますけど、私は「岡崎久彦は多数派の代表」だと思ってます。
た:うわー!でもそうかもしれない。
カ:今回のゴー宣で、もう一つリアルな絵があって、それは『世の中なるようにしかならないですよ』というコマです。これも日本社会の「多数派の意見」だと思います。
た:そうかもしれないです。
カ:ニヒリズムが主体性の放棄に繋がり、誠実さを失っている状態。それは国家も個人も似たような状況に陥っている気がします。
た:僕だって、ゴー宣読んで、色々考えだしたからこそ抵抗をしていますが、もしもゴー宣読んでいなかったら、僕は「多数派の一部」になっていたと思います。
カ:そうですね。私もゴー宣を読んでいなかったら「岡崎久彦」になっていたでしょうね。
た:普通に社会人として生きていれば「世の中なるようにしかならない」と思うことばかりですから・・・。
カ:それは同感です。しかし、国防や外交という国家の根幹部分で、そのような態度をとるのは「公の態度」とは言えないです!
た:そうですね。
カ:自分の国の主体性や誇りに関わるようなことにまで「なるようにしかならない」なんて態度をとった時点で、【奴隷】に堕ちていると思う。
た:それは「ただ安全であればいい。それ以外のことはなにも考えたくない。」という感覚でしょうか?
カ:そうです。つまりそういう感覚でいる人ならば『アングロサクソンについて行けば100年安泰』という結論になるのも無理はないです。
た:だからあえて「岡崎久彦は多数派」と言われたんですね。
カ:はい。「岡崎久彦という多数派」に対して、個を覚醒して反逆するしかないと思います。
た:それは僕たち一人ひとりに突き付けられた課題ですね。