《参加者》
ふ:ふぁんたん
し:しんちゃん
ド:ドルジェ
え:えみりん
た:たっちゃん
カ:カレーせんべい
《収録日》
2020年1月24日
《文章編集》
hisui
ゴーマニズム宣言 2nd Season 第2巻
第35宣言「恩師、本を読みなさい」
カ:今からみんなでゴーマニズム宣言 2nd Season 第2巻第35宣言「恩師、本を読みなさい」について語り合いましょう!ふぁんたんさんの感想はいかがでしたか?
ふ:まず本を開けて目に飛び込んできたのが香山リカの似顔絵!
た:「香山リカがヘイト団体と戦うおそるべき勇姿」という解説がありますね(笑)
ふ:これは「進撃の巨人」の、エレンのお母さん食べた巨人や!(笑)
カ:ほんまや!似てる、似てる(笑)
し:もしくは「ドラゴンボール」のナッパが「クンッ」って衝撃波出したときのヤツね。
カ:一つの都市が全滅するほどの破壊力があるわけやね(笑)ゴー宣シリーズ数あれど、1コマ目からここまでの大爆笑って、他にありますか?(笑)
ふ:そもそも「学問に対する憎悪」って何でしょう??
し:どんな偏見やねん!
ド:こういう言葉が出てくるということは、香山さん自身の深層意識の中、彼女自身が学問に対して恨みがあるんじゃないかな?
カ:ドルジェさんに精神分析されてるやんか。どんな精神科医やねん!
ふ:作中に「紙の手触りを確認して」という言葉がありましたけど、ほんとに若い子には私も言いたい。頭に入って来る量、記憶する量が全然違うんですよ。紙の場合とネットで見た場合では。
し:そうですね、感度が鈍ると思います。僕も書物は絶対に紙で読んだほうがいいと思ってるんです。
た:なるほど。
し:時間ないし、情報だけ得たいときは楽天マガジンとかでゴルフ雑誌バァーって見ますけど、なんも残ってへんし、全然ゴルフうまくならへん。
カ:いやいや、ゴルフの上達は紙でも電子で読んでも結果は同じでしょう(笑)
ふ:「通信空手」みたいやな(笑)
◆◆◆
カ:はい。では次、たっちゃんの感想を教えてください。
た:確かに一番最初のコマの絵が強烈でしたが、香山リカさんが言った「小林さんは大学を出ていない。それで、学問に対する憎悪のようなものがあるわけです。」という言葉も、よしりん先生の本を全く読まずにサヨク世間の噂だけを信じて思い込んでることが表われていて、そこがホンマに怖いと思いました。
カ:なるほど。香山リカはあの時の顔だけじゃなくて内面も怖いということですね。
た:それから、先生の恩師が本を読みなさいとおっしゃって、それを実行したから今の小林先生がある。恩師である先生、そしてきちんと実行された小林先生がすごいですね。
カ:ゴー宣という創作活動をする上でも役に立ってる教養の土台を、学校の先生が与えてくれたわけですね。
た:大学でサルトルの『嘔吐』という小説を原文で読んで訳していく授業があって、「授業で少しずつ読むのがもどかしい」と自分で訳書を一気に読んでしまう。そして「『存在と無』を読んで『実存主義』に嵌り~」というところから、ほんとに興味や好奇心があれば、そのくらいのことは出来てしまう、それがホンマに勉強になるんだなと分かりました。
カ:それが「学問」ということですよね。学問は偏差値を上げるテクニックのことじゃないわけですね。
し:小林よしのり先生が、本むっちゃ読みはるのは偉いなあといつも思ってます。僕読めないんですよ、本を。仕事で仕方なく読まなあかん本は読みますけど。それでも僕は恥を忍んで、子供には「本を読まへんヤツはアホや」って言ってるんです。
ふ:わかる(笑)
カ:自分のこと棚に上げたねぇ。それも「高っかい棚」に上げたもんやで!(笑)
た:あと個人的には「受験勉強を始めてみたら、受験勉強ごっこになってしまって楽しんでいた。」というのが、僕も全く同じで、僕は高校生活の中では一番その時期が楽しかった。僕もこんなことあったなって懐かしく思いました。
◆◆◆
カ:えみりんさんは、感想はどうでしたか?
え:私も、恩師の先生に本を読みなさいと言われて、素直に読んだ小林先生がすごいなと思いました。本を読むことが、今の先生の思想することにつながってるのだと思います。
た:そうですよね。
え:私も本をよく読んでいた時期があったんですが、本を読んでいて、分からない内容が出てきたり、知らないことに出会ったりすると、考えたり調べたりしていました。
カ:本を読んでいくたびにどんどん興味が湧いて、次の本にいくという経験を、えみりんさんもされてたのですね。
え:小林よしのり先生の本に出会ったのも、図書館で他の本を借りている時でした。本を読み続けていたら、まるで『人との出会い』のような感覚がありました。
カ:その感覚、素晴らしいです。
ふ:「出会い」っていうのは分かるなあ。去年、図書館に通ってた時期があるんやけど、本をネットで予約をすると、どこか大きい図書館から本が来るというシステムでした。だから、文字で検索して探していくと、この本、隣の本って選ぶ楽しみがなくて、出会いがないんです。
カ:そうか、検索システムは便利やけど出会いがなくなっちゃうのか。それはネットの罠にも通じる話ですよね。知らず知らずのうちに自分の好きな記事しか読まなくなっちゃうという罠。こういう記事が好きなんでしょうという宣伝も来たりして、どんどんタコツボ状態になっていくんです。それと同じで図書館のテクノロジー化は、知識のタコツボ化に繋がりそうですね。
◆◆◆
ふ:私の父親は「本に出すお金をケチったら絶対ダメ」ってずっと言ってました。「欲しい本があったらいいなさい、全部買ってあげるから」って言われてたんです。
ド:僕も父に言われました。漫画ばっかり読んでたときに、本やったら好きなだけ買ってあげると。
カ:へぇー、そうなんですね。
ド:もう1つよかったのが、自分で本を選ばせてくれたことです。
カ:それは大事ですね。
ド:親は朝日新聞の読者やったんで、戦争論とか読んでると少し小言を言われるんですけど、決して『そんな本、読むな』とは言わなかったんです。
し:いろんな本を読んで、それで判断したらええやんというスタンスなんですね。僕も、本読まへんのに、子供に活字の書物はナンボでも買ったるって言ってます。
ふ:私も同じことを子供に言うんだけど「いらん」って言われる。「なんでやねん!」っていうやり取りをいつもやってます。
し:僕は「新聞を読め。新聞読まへんやつは漫画読むな」って言ってるんですけど、漫画しか読んでへん親に言われてる子供の気持ち…。
カ:それでも、なにか心に残ると思いますよ。
ド:明治大正の頃の人達の読書量は半端ないんです。しかも彼らは読書するだけじゃなくて、大事な書物は書き写すんです、借りてきて。買うお金がないし、コピー機もないから。
カ:へぇー、なるほどです。
ド:僕が香山リカさんに言いたいのは「知的好奇心は学者だけのものじゃない」ということです。
カ:作中には「学問は本さえあれば独学でできる。好奇心の強さと強い動機があれば、肩書がなくてもやれる。」というセリフがありましたが、まさにその通りですね。
ド:小林先生も最後の方で書かれてますが、できるだけ古典を読むほうがいい。僕は今、易経をぜんぶ読み終わりました。面白かったです。
し:僕なんて、病院の机に置いたままの孫子の兵法書、3分の1ぐらいで挫折してますからね。もう、大体いけると思って。おれ、だいたい兵法いける。
カ:しんちゃん、それは「生兵法」やからね(笑)
《みんなで行列のできるラーメン屋に行きました♪》
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