『韓国は嘘つきの国』はヘイトか?
タッチ&ゴー宣
《収録参加》
え:えみりん
皿:皿うどん
た:たっちゃん
カ:カレーせんべい
《収録》
2020年3月3日20時30分から
週刊SPA!3月10日号
ゴーマニズム宣言 第76章
『韓国は嘘つきの国』はヘイトか?
カ:今週のSPA!ゴー宣は、第76章「『韓国は嘘つきの国』はヘイトか?」というタイトルですが、感想はいかがでしょうか?
た:まず一番最初のページの『反日種族主義』という本に対して、「韓国人が自国民を批判しても、ヘイトだと日本人が叩くっていうのは呆れますね。」というみなぼんさんのセリフがありますけど、本当にその通りだと思いました。
え:どうして、そういう反応になるのでしょうね。
カ:だったら『日本人が日本国民を批判をしたら「ヘイトだ」と言って叩く』のでしょうか!?
た:リベラルはそんなことをするわけないですね。
え:むしろ、日本批判なら何でも喜びそうです。
カ:井上達夫は「リベラルの要諦は反転可能性を考慮するフェアネスだ」と言っていました。つまり、自分がその行為をされたときに耐え得るものかどうかで自分の振る舞いを決めるということです。そうであれば「韓国人が自国民を批判してもヘイトだと言う」のは、リベラルとしてインチキだと思います。
皿:そうですね。
カ:日本のリベラルは「批判とヘイトの違いが分からない」のか「韓国無謬論のイデオロギー」のどちらかだと思います。
た:他に印象的だったのは「儒教では『考』が最も重要な価値となっている。」というところです。「親を敬う」という価値観自体は日本人にもあると思いますが、韓国の場合はイデオロギーで、絶対の価値になっているとは知りませんでした。
カ:「親孝行」というのは日本人の美徳だと思っていましたが、韓国の場合はそれとはまったく次元が違うんですね。まさか宗教やイデオロギーの領域だとは、今回初めて知りました。
た:「嘘をついてまで親の名誉を守るのが当たり前」とまでなると、やっぱり行き過ぎな感覚がしますね。
カ:小林よしのり先生は「結局のところ、完全なる身内主義、コネクション主義となる」と分析されていましたが、なるほどと思いました!
え:全然「美徳」じゃないですね。
カ:「私と集さえ守れればいいんだ」という考え方では「個」が無いわけだから「公」には辿り着かないわけですね。私は、なぜ朝鮮やチャイナは歴史的に「公」が育たないのだろうと疑問に思っていたのですが、今回のゴー宣を読んで「儒教の集団主義」にそのヒントがあるのかなと感じました。
◆◆◆
カ:えみりんさんどうですか?今週のゴー宣を読んだ感想は。
え:『反日種族主義』に書いてある内容が過激やなと思いました。
皿:どんなところが過激ですか?
え:「韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています」とか、「この国の歴史学や社会学は嘘の温床です。この国の大学は嘘の製造工場です」などかなり過激なことが書いてあって、これは愛国心から述べているのだろうなというのを読んでいて感じました。
カ:同感です。確かに「過激な表現」ではあるけども、全部データに基づいて述べていますからね。
え:私が気になったのは「韓国の人は嘘つくことに寛大」って書いてあるけど、じゃあ嘘つかれても怒ったりしないのかな?
た:本当ですね!
カ:韓国では保険詐欺が蔓延してるということも書いてましたね。「2014年の自動車保険、生命保損害保険、医療保険などの保険詐欺の総額は、4兆5000億ウォンを超えると推定されています。」って、これ保険会社は怒らへんのかな(笑)
え:保険詐欺の金額はアメリカの100倍というのはビックリしました。
た:韓国で偽証罪で起訴された人は、人口比あたりで日本の430倍になるらしいですね。
え:この国に歴史はあるのかなってちょっと思いました。
カ:ん、歴史ですか?
え:韓国が嘘をつくのが文化なら、歴史も嘘で作っているということだから、本当の歴史なんてないですよね。
カ:なるほど、そういうことですか。慰安婦問題にせよ徴用工問題にせよ「偽史」に基づいていますからね。その韓国の「嘘」に、日本が寛容になってしまっては、いつまで経っても日韓の未来志向には踏み出せないですね。
◆◆◆
た:皿うどんさんは、今週のゴー宣を読んで、どのような感想を持ちましたか?
皿:僕は、日本と朝鮮は、文化的に似てるところもあると感じました。
カ:それは、どんなところが似ていますか?
皿:「世間の国」であり「村社会の国」であるところです。だから韓国の悪いところを見てると、反面教師的に、日本も気を付けないといけないと思いました。
カ:そうですね。身内主義とか集団主義という韓国の文化と、安倍政権のモリ・カケ・サクラ問題はそっくりです。安倍一派には「おまえらは韓国人か!?」って意地悪く言いたくなります。
皿:あと『反日種族主義』という本の中で、「韓国は低信頼社会だ」という言葉が出てきますね。フランシス・フクヤマの「『信』無くば立たず」という本によると、「高信頼社会」というのは各個人、各集団間の信頼が自発的に生まれて、それで社会の健全性を保っているというものです。
え:そうなんですね。
皿:今週のゴー宣を読んで知ったことは、「低信頼社会」では自分が属している狭い集団の中に個が埋没していて、自分が属していない集団に対しては敵意識を持ってるんですね。
た:なるほど。
カ:「信頼」というのは、キーワードですね。
皿:自分が属してる「集」の中では信頼を持とうとするのだけど、その中でも和を乱す人間に対しては村八分にするとかあるんでしょうね。
カ:今週のゴー宣で小林よしのり先生は「隣の種族に対して嘘をついてでも敵対感情を煽って、自分たちの種族の結束を固めてきた古代以来のシャーマニズムに基づく集団心性」と分析されていましたね。
皿:そして日本も安倍政権が8年続いていることで韓国と同じような感じになっていないか、今週のゴー宣の後半の方を読んで、突きつけられるような感じがありました。
◆◆◆
カ:「韓国と日本の似ているところ」があるとしたら、身内主義であったり、個の確立ができない部分ですね。
皿:「違うグループに対して敵意を持つという感覚」とか。
カ:「嘘を含めた悪口を言い合うことで、自分たちの結束を保つ」というのは、私の人生経験で何回も何回も目の当たりにしています。もちろん韓国ほどひどくはないのかもしれないけど、そこは日本人だってそんなに威張れたものじゃないって思わなくもないです。
皿:韓国のことを下に見てたら、自分たちもどんどん下がっていく気がします。
カ:それに『反日種族主義』の本を書いた人は韓国人ですよね。やっぱり私は尊敬します。すごい勇気だと思います。えみりんさんが言った通り「本当の愛国者」だと思います。
皿:特に韓国でそういう本を出したら日本以上にワーワー言われると思います。そういう社会の中でこの本を出版したのはすごいですよね。
カ:私は甘いのかもしれないけど・・・、『反日種族主義』という本をベストセラーにした韓国の庶民に対して敬意を表したいです。買って読んでるわけやから、まだまだ韓国人も捨てたもんじゃないって私は思います。
皿:韓国内で『反日種族主義』がベストセラーになっているのは、日本で自虐史観が蔓延していたときに、小林よしのり先生が『戦争論』で風穴を開けた時みたいな感じで、韓国内で今まで不満を持ってた層から風穴が開いてきているんじゃないかと思いますね。
カ:えみりんさんが言う通り、韓国に「嘘をつくことに寛容な文化」があったとしても「嘘つかれて嫌な人」は必ずいると思うんです。そういう人はフェアネスを求める。だからこそ『反日種族主義』に行き着いたのかなって私は思います。
た:なるほど。
カ:韓国内でこれだけ詐欺があるということは、それだけ被害者もいるわけです。「変わらなあかん」と思ってる韓国人はいる、と信じたいです。
皿:あとは史料検証ですよね。正しい歴史を先入観なしに信頼できる資料から導き出すことに、説得力を感じる人が多いから売れてるのかもしれないですよね。
カ:それはすごく知的誠実性があると思いますね。私はやっぱり日本にとって悪い不都合な歴史が出たら苦しいですもん!ごまかしたいとも思っちゃう。
皿:日本で言えば、731部隊とか関東大震災のときの朝鮮人が井戸に毒を入れたというデマが広がってそれが虐殺になったこととかですか?
カ:そうですね。それはすごい不都合な歴史ですよ。
皿:今だと、安倍首相に関係する公文書改竄や山口敬之のレイプ揉み消しのこととか、日本人としてすごい恥ずかしいことですよね。
カ:だけどあんなもんは、膿として全て出して、再発防止の治療しないと国が腐ります。
◆◆◆
た:どうして、種族集団は隣の種族を悪とみなすという考えが生まれるのでしょうね?なぜわざわざ隣の種族を悪とみなして、嘘までついて、自分達が正義だと思い込みたいんですかね?
カ:えー!?めっちゃ分かりますよ!だって酒飲みに行ったら、みんな人の悪口ばっかり言ってるやんか!?だから嫌いなんだよ、酒が(笑)
た:確かに僕も、社長がどーたらこーたら言ってるから、人のことは言えないですけどね(苦笑)
カ:必要なガス抜きもあるし、必要な情報交換もあるでしょう。しかし、悪口を容認するのは分断と集団主義の始まりです。
た:昨日も言ってたんですけど、副社長から、社員にお裾分けと言ってゼリーが配られたんですけど、どう見ても賞味期限が切れているんですよね・・・。
一同:(笑)
た:ゼリーの蓋に思いっきり賞味期限が印字されてて、10月と書いてたからこのゼリーだいぶ長持ちするんやと思ったんですね。ところが2019年って書いてました(笑)
え:どうして古いゼリーを配ったんでしょうね?
た:いつもお中元お歳暮で余ったモノは冷凍庫に格納されているんですけど、その冷凍庫がいっぱいになったからちょっと解放しようってなったときにまわってくるんです。そしてほとんどの場合、賞味期限がきれてるんです。
カ:そうやってネタにするのはいいと思います(笑)面白いんやん、今の話も。私もネタにしながら酒を飲むのは好きです。
た:この話が悪口じゃないのならよかったです。
カ:とにかく悪口で集団が結束するのは本当によくないです。もし仮に気に入らないグループが悪だのクソだの、言葉で共有したとしても、それで何か自分らがレベルアップしたり、美しくなるわけでもないんだから!
◆◆◆
カ:よしりんが「儒教では『考』が最も重要な価値となっている。」と述べた後、みなぼんが「日本人だって親孝行は大切と考えますよね?」って言ったあとに、「うん、しかしそれは宗教やイデオロギーではないから、場合によっては親不孝もしている。先祖の霊を必ずしも崇拝して祀っているわけでもない。」というコマがあるんですけど、そのコマの後ろで、ポカQさんと広井さんがビクッとしてるんですよ。これは一体何なんでしょうね(笑)
た:何か思い当たる節でもあるでしょうね(笑)
皿:「親不孝もしている」っていう言葉にビクッて汗かいてますね。
た:後頭部に汗かいてるってよっぽどですよ。
皿:長年ゴー宣読んでいて思うのは、広井さんやポカQさんのキャラクターって、一般読者を投影している気がするんですよね。
え:どういうことですか?
皿:よしりん先生がスタッフに何か言うときとか、ポカQさんが弱い自分、醜い自分、みじめな自分とかを告白するシーンは、そのキャラを通じて一般読者を投影してるような気がするんです。
た:確かにこのコマ読んだとき、僕はドキッとしましたからね。
カ:そっか。ポカQさんを通じて読者の気持ちを投影しているか。それは面白い見方があると教えて頂きました。
た:僕は、社会人になり立てのとき、お金がなさすぎて親にお金を借りたのですが、全く返してないこと思い出しました。
カ:たっちゃん、思い出したんなら、今すぐにでも返せますよ(笑)