日本ではコロナは恐くない
タッチ&ゴー宣
《収録参加》
え:えみりん
た:たっちゃん
カ:カレーせんべい
《収録》
2020年5月19日20時30分から21時00分
週刊SPA!5月26日号
ゴーマニズム宣言 第85章
「日本ではコロナは恐くない」
え:今週のゴー宣を読んで、新型コロナウイルスが入ってきたことも、コロナ恐怖症になってしまうのも、全て「グローバリズム」が原因なのかなと思いました。
た:なぜそのように思いましたか?
え:今週のゴー宣でも描いていた通り「日本の特殊性や、日本の優越性を認めない。そもそも国民性というものがあると気付いていない」からこそ、今のような混乱になってしまったのかなと感じました。
カ:国民性やインフラの違いによって、ウイルス被害の程度だって違うということは直感で分かりそうですけどね。
え:世界規模、広い目で物事を見てしまうと、本来自分たちがどういう国民なのかということも忘れて、ただひたすら煽られて混乱してしまうんやなって思いました。
カ:もちろん「世界を知ること」は大事なことだとは思います。しかしなんでもかんでも物事を「世界基準」で見て、自らの実感とはかけ離れた情報によって、恐怖を増大させてしまうのはやっぱり間違っていると思います。
た:そうですね、まず今週のゴー宣のタイトルが「日本ではコロナは恐くない」とありますね。まさに『日本では』という事情があるわけで、日本と外国は違って当たり前ですよね。
え:なるほど、そうですね。
た:ただその外国の事情というのも、たまに行く旅行やテレビで見る程度であれば、医療体制が大きく違って簡単に病院に行けなかったりとか、あるいはスウェーデンのように死生観が独特だったりとかはわからない。そういう国々との違いは、知識として知らなければ気づけないのかもしれませんね。
◆◆◆
え:国民の方が「外出自粛にしてくれ!」とか「早く国民を縛ってくれ!」とか「飲食業や小さな店は全部休業だ! 国が補償すればいいじゃないか!」と言ってるコマがありましたが、「観光客を『オモテナシ』して外資を稼ぐべしと思っていた国民が、新型コロナが入ってきた途端、鎖国を望んで、しかも国家権力に管理されたがっている」という状態になってしまったのは、結局今の日本人は「全部、人頼み」になっちゃってるのかなって思いました。
カ:正直、日本人がここまで管理されたがっているのが不思議です。「そんな国民性やったんかなぁ??」ってちょっとびっくりしているところもあるんですけどね。
え:自分たちで考えることを止めちゃったから、ただただテレビで報道されていることを鵜呑みにして、混乱してしまってるのかなと思います。
カ:ただ、こういう話もあります。私は今日までマスクをしていませんでした。だけど明日からはマスクをしようかと思っています。
え:どうしてですか?
カ:マスクをせずに電車に乗ったのですが、2人席の1つが空いてたから座ったんですよ。そしたら座っていた男性がすごい勢いで席を立ってどこかに行ってしまったんです。私はその男性の態度は滑稽だと思ったし、腹立たしくも思いました・・・、しかしその男性からしたら「マナー違反」は私の方じゃないですか?
た:「どうしてマスクをしてないんだ? 非常識だ!」って思われたでしょうね。
カ:私はその男性が露骨に示した嫌悪感を見て「なんかもうめんどくせぇな。」と感じてしまって、明日からマスクしようかと思ったんです。私も不愉快だけど、相手にも不愉快な思いをさせているのは間違いないわけだから・・ってこのように考えたら「世間に流されてる」のは私自身の体験からもあるわけですね。
◆◆◆
た:今週のゴー宣では、日本は世界に比べて CTスキャンが普及していると描かれていましたね。
え:「OECD平均の4.1倍のCT機器を保有するCT大国なのだ。」とありましたね。
た:僕も2年ぐらい前にめっちゃ肩が痛くなって病院に行ったんです。そしたら首からつながってる神経になにか原因があるかもしれないということで、念のため CT スキャンを撮ることになったんです。それこそ大したことない田舎っぽい総合病院でもちゃんと診てくれたわけで、確かにCTは普及してるんだなと思いました。
カ:要するに、日本はCTが普及しているからこそ、肺炎患者を見つけてからPCR検査ができるというわけですよね。つまり諸外国より圧倒的有利なんですね。
え:漫画として面白いなと思ったのが、「日本には CT 検査からスタートする方法が確立している」っていう絵です。めっちゃ笑いました。
カ:え、なんで笑ろたん? ・・・ああ、この絵ね!!
え:すごく面白いなと思って。
カ:ここは真面目な解説やのに、こんなギャグ入れるとは、よしりんは本っ当にずるいよね!(笑)
◆◆◆
た:『羽鳥モーニングショー』の報道で「新型コロナの致死率はインフルの20倍」、厚労省のクラスター対策班の西浦博が「対策を全く取らない場合、42万人が死亡する」と描いてるページの下の方に、『ノストラダムスの大予言みたいなデマ脅し』って小林よしのり先生は述べているじゃないですか。僕は小学生ぐらいのときはノストラダムスの大予言がすごく怖かったんですよ。
カ:まったく一緒!ミートゥーです(笑)
た:1999年では19歳だから、大人になる前に世界は滅びるんやって思ってたんですよ。テレビでもちょくちょく取り上げられてたから、割とほんまになるんちゃうかな〜思いながら過ごしてたんですよ。
カ:だって「テレビで言ってるんだゾ! 嘘ついているわけがない!」と思っていましたからね。
た:ところが実際1999年の7月になっても何も起きなかったじゃないですか。すると今度は「予言の解釈が違っていて、実は2000何年とかのことを示している」とか言い出したんです。
カ:そうでしたね!
た:そのときに「これ大丈夫なヤツやん」って思いましたね。
カ:えー!? その話は、たっちゃんの性格の良さがにじみ出てるわ。だって「これで大丈夫」って一安心したわけでしょう? 私の場合は「ノストラダムスの大予言で嘘をついた連中を皆殺しにしてやる!!」と思ったんですよ(笑) だって、騙した奴らは「滅ぶ」って言ってたもん、テレビで!
え:めっちゃ怒ってますね(笑)
カ:だって「人類が滅ぶ」って断言したんだぜ、テレビで!!
た:「テレビ」への信頼度が半端じゃないですね(笑)
カ:いやだってね、「滅びるか、滅びないかは、結果は絶対に分かる話だから、この人たちが嘘をつくわけがない」と子供心に思ったんですよ~。「もしも、これ嘘だったとしたら、嘘つきとして一生暮らしていかなアカンわけで、さすがにそんなことをテレビで言うわけない!ということは・・・これはもう絶対滅びるヤツや!!」って思ってたんですよ(笑)
た:カレーさん、そんなに気合い入れてノストラダムスを信じていたんですね(笑)
カ:ノストラダムスにしても、新型コロナにしても、詐欺的なこと言った奴らの首根っこ摑んで、損害賠償を負わせたいという感覚が私にはある。恐怖で人を扇動しておいて何事もなかったかのようにスルーするなんて許されないですよ! 「死ぬ」とか「滅ぶ」とかそんなネガティブな方向はダメやわ。今回の新型コロナでは、過剰な自粛によって倒産や失業が原因で自殺したり、あるいは、死ぬほどつらい目にあったりする人が沢山出てくるわけでしょう? そしたらノストラダムスよりも悪質やと思います!
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カ:欄外の注釈で『「データなどの数字は執筆時の論考を記録しておきたい」という著者の意向により、4月15日のものを掲載しています』と書かれていましたが、すごいですね! 漫画って制作に時間かかるから、5月19日発売の作品を、4月15日時点で描いたというわけですね!
た:約1ヶ月前ってことですよね。
え:すごい。
カ:つまり、後々、歴史に耐え得るような言論を発信されているわけですね。
た:『ノストラダムスの大予言』とは、えらい違いですね(笑)
◆◆◆
た:最後のコマで「感染しても死ななきゃいいのだ」ってありますが、まさにその通りですよね。
カ:ところが、これが身近な人に分かってもらえない場合があるんです。「重症化するプロセスがいまだに不明」などと言いますけど、どんな病気でも重症化したらえらいことですよ。「これは普通の風邪の症状とは違う」とか言いますが、普通の風邪でも重症化して死ぬ場合はあるでしょう。要するに、死亡者数や重症者数を他の病気と比較して見れば、新型コロナはそこまで恐れなくてもいいのじゃないかなと判断できそうなものですが・・・、どうしてコロナだけを特別扱いをするのでしょうね?
え:恐怖感が先に来ている感じでしょうか?
カ:その恐怖感こそが医療崩壊を引き起こしてしまうかもしれない。それは本末転倒ですよ。恐怖でパニックになって将棋倒しで死ぬようなもんです。医療崩壊のプロセスも将棋倒しみたいなもんでしょ? だからそうならないように誰かが「みなさん、冷静になってください!」って力いっぱい叫ばないといけない。それを小林よしのり先生がされているんだろうなと日々思っています。
◆◆◆
カ:あと個人的な疑念としては「自由などいらない。命さえ助かれば、自由や人権などみんなで一斉に捨てよう」という社会の総意は「あまりにも本音爆発」と思うんです。『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』が大ヒットしているくせに、結局は「命どぅ宝」が国民の本音なんですね。
た:その辺のとこで言いますとね、うちの社長がですね、やっぱりそれなりに成功してるんで、好きな車とか買ったり好きな食べ物とか食べたり色々してきたと思うんですけどね、そういう人って一通り欲しいもの手に入ったらね、今度は「田舎に住みたい」とか言い出すんですよね。
カ:なんか面白そうな話をしだしたぞぉ(笑)
た:そしてとうとう田舎に別荘を購入してしまったんです。その公の理由としては「もし震災とか災害が起こったときに会社に勤めてる社員と家族が、シェルター的に逃げ込んできても、しばらく水や食べ物を確保できるので、使えたらいい」とのことなんです。別荘があるのは田舎の方だから土地もあって、畑もあるんです。そして今回のコロナ騒動で「もしもの時は、皆で避難してきたらっていいよ」って言ってくれるんですけど・・・、僕は絶対行きたくないんですよね。
カ:あははははは(笑)一応、質問するわ、なんで行きたくないんですか?(笑)
た:そんな不自由なとこ行きたくない。
え:あははははは(笑)
た:ずうっとなんかいろんな用事させられるに決まってるじゃないですか!? さらには「あのときの恩を忘れるな」って一生言われ続けますよ。
カ:それならもうウイルスに感染して戦った方が気が楽ですよね。
た:そっちの方が全然いいに決まってるわって思ってるんです。
カ:それこそが「人間の尊厳」ですよ(笑)
カレーせんべい (金曜日, 22 5月 2020 19:47)
和ナビィさんの早い感想にも「ひゃー」です^^
どうもありがとうございます☆
なるほど確かに「自分に由る=自由」ですよね!
和ナビィさんがご指摘する通り、
自由を求める人間を「エゴイスト」や「消費者」と勘違いされがちな気はしました。
戦後民主主義の「副作用の副作用」かもしれません。
自粛を受け入れている人達の中には、「これこそが公だ」という意識のもと「"私"を殺す」という公共心の感覚はあると思っています。
しかしながら「それが本当に公なのか」を、自分自身を頼りに検証して、判断する過程は、けして手放していけないと思うのです。
思考停止になっては、公も自由も守れないと思いました。
和ナビィ (金曜日, 22 5月 2020 17:23)
ひゃー、今回もタッチしたと思ったらゴー!ですね。火曜日にSPA!が出て即刻感想座談会、木曜日にそれをここにアップですもんね☆。
同日(5/19)にSPA!ゴー宣とFLASH「よしりん辻説法」が発行されたわけですが、両方共に新型コロナウィルス騒動について。ともに抜群の面白さでした。
テーマに「日本では」という但し書きが付いているところが重要。この騒ぎによって明るみに出た「日本の今」の姿がいくつもあることに気付かされました。
>国民の方が「外出自粛にしてくれ!」とか「早く国民を縛ってくれ!」とか「飲食業や小さな店は全部休業だ! 国が補償すればいいじゃないか!」と言ってるコマがありましたが、「観光客を『オモテナシ』して外資を稼ぐべしと思っていた国民が、新型コロナが入ってきた途端、鎖国を望んで、しかも国家権力に管理されたがっている」という状態になってしまったのは、結局今の日本人は「全部、人頼み」になっちゃってるのかなって思いました。(えみりんさん)
全くホント!です。実は「自分に由る=自由」が嫌いなのか?!。他律&依頼心で出来たエゴを「個人」だと勘違いしているのかも。サービス要求とヒヒョーで「自分」だと思っているのは、以前のゴー宣にあったように「消費者の個」でしかないのに。
「ノストラダムスの大予言」の話題は「怯えさせる罪深さ」ですね。そして≪怯え光線≫を照射されたら自分の本性が顕れてしまうんだぞ、と普段から心得ておかないとと思いました。
>恐怖で人を扇動しておいて何事もなかったかのようにスルーするなんて許されないですよ!(カレーさん)
きっとこれから口を拭って手のひらを返す者が続出するはず。文字通りその「手口」をよーく観察しましょう(@_@)。
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そうそう、ここずっとSPA!の裏表紙のCM、田中圭の大写しで「ハートに炎を」(ボートレースのCM)が続いていますね。このコピーが面白いです(^-^)☆。
曰く【強い心は折れやすい。メンタル弱めは 意外とずぶとい。】ですって。「メンタル弱め」ってのは実は自分のこと観察して弱いところを自覚していて(しゃーねえなぁオレって。トホホ・・;)、次の行動をするってことかもしれません。その方が強いかも(^-^)b。