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週刊SPA!6月23日号 第88章「岡田・玉川、恐怖の伝道師」

岡田・玉川、恐怖の伝道師


 タッチ&ゴー

《収録参加》

え:えみりん

た:たっちゃん

カ:カレーせんべい

  

《収録》

2020年6月16日20時30分から21時00分

 

週刊SPA!6月23日号

ゴーマニズム宣言 第88

 

「岡田・玉川、恐怖の伝道師」 

 

カ:今週のゴー宣は、2ページ目と3ページ目の岡田晴恵と玉川徹のドアップの絵がすごかったですね!

 

た:今日は朝6時に起きて、すぐにdマガジンでSPAゴー宣を読んだんです。このページを読んで、こわーーって思って、一気に目が覚めましたね(苦笑)

 

え:なんか、玉川徹さんの頭、どんどん長くなっていますね(笑)

 

た:ほんとうだ(笑)

 

え:でもすごく似てるなと思いました。

 

カ:ゴーマニズム宣言という字の多い漫画で、ここまで「見開きドーーン」のページはめずらしいですね。

 

た:このページのせいもあるかもしれないけど、今週はページが少ないなと感じました。

 

カ:私も「あれ?もう『ごーまんかましてよかですか』なの?」って感じました(笑)

 

た:「今週のよしりん、いつもよりごーまんかますの早いなぁ」と錯覚しましたね(笑) 今回はこの2ページに意表をつかれました。

 

◆◆◆

 

カ:えみりんさんは、今週のゴー宣を読んだ感想はいかがでしたか?

 

え:抗体検査の陽性率が0.6%だったという報道を受けて、岡田晴恵さんと玉川徹さんは「コロナはまだまだ流行していない」と言ってしまったわけですけど、それなら「なんで自分たちは『自粛しろ』とか『日本もニューヨークみたいになるぞ』とか騒いでしまったんだろう?」と思えへんのかなって疑問に思いました。

 

カ:確かに、自分たちが発信してきたことに対する後悔や反省は、全く見えないですね。

 

え:今回のゴー宣を読むと、コロナで恐怖心を煽っているのは、世の中の人たちを心配したためではなくて「視聴率のため」だったのかなと思いました。

 

た:玉川さんは、以前インタビューで「視聴率を取ることが、会社に貢献する一番のことなんだ」という内容を話していたんです。だからそういう意識で、恐怖を煽るようなやり方が視聴率を取れるんだって確信犯的にやっている気もして怖いです。

 

カ:そうだったんですね。もともと視聴率を取ることを強く意識している人だったんですね。

 

え:今週のゴー宣では、岡田晴恵さんは「注目される待遇に舞い上がり」と描かれていて、玉川さんは「自分の正義を一切疑わない」と評されていましたが、二人とも客観性がなくなったのだと思いました。

 

カ:なるほど「客観性」ですか! 「ツッコミ不在の空気」を作り上げてしまうと客観性が失われていくのかもしれないですね。他の出演者の顔が『へのへのもへじ』で描かれていたのは、ツッコミ不在をよく表しています!

 

え:ワイドショーといえどもテレビは本当のことを伝えるべきなのに、これでは「報道」にならないと思いました。「データを無視した」っていうコマの絵が怖いなって感じました。

 

た:「ワイドショーだから報道じゃない」って考えているのかもしれないですけど、テレビは影響力がすごく大きいです。それなのにデータを無視する態度というのは無責任ですね。

 

◆◆◆

 

た:岡田晴恵さんの過去の映像をいくつか見てみたんですけど、ゴー宣に描かれてる通りで、メイクがどんどん変わっていくんですよね。

 

え:そうでしたか。

 

た:もちろんテレビに出るからには、ちょっとぐらい着飾ろうとするものかもしれません。だけどこの人は、専門家として意見を述べるためにテレビに出てるわけですから、メイクのことなんか後回しになるのが普通だと思うんです。ところが、いかにも研究者の野暮ったい感じだったのが、テレビに出るたびに変わっていくんです。

 

カ:どんどん垢抜けていく感じですか?

 

た:そうなんです。そういうの、なんだか気持ち悪いなぁって感じました。

 

◆◆◆

 

た:岡田晴恵さんが「日本の死亡者が少ないというのも、そもそも流行が来ていないんだからそうなんだろうと!」って言ってたり、玉川徹さんが「0.6%しか感染していなかったということになると、まだまだこれからだということになる!」って言ったり、一体なぜそういう考えになるのだろうかと推測すると、おそらく2人とも「日本もアメリカやヨーロッパのようにならなければオカシイ」と決めつけているのだと思います。

 

カ:なるほど、そういうことかもしれない!

 

た:ゴー宣で描かれていた「流行してもいない病気の恐怖を毎日毎日3ヶ月以上も煽り続けたのか!?」という問いかけには、一体何と答えるんやろうって思いますね。

 

カ:「抗体検査の結果、陽性率0.6%」と聞いた時に、日本の人口1億2千万人に置き換えて計算すると、約72万人が感染していたことになると考えました。そして現時点で明らかになっている感染者数は2万人弱だから、「約97%の人が気づかないうちにコロナに感染し、気付かないうちに治って抗体を持っている」のだと考えました。

 

た:「コロナは全然重症化しないじゃないか」と考えたわけですね。

 

カ:はい、そうなんです。ところが今日の報道(6/16)で衝撃的な数値が発表されました。厚生労働省実施の新型コロナの抗体検査で陽性率が東京で0.1%・大阪で0.17%だったらしいです!

 

え:さらに下がったんですね。

 

カ:ここまで低い数値が出てしまうと、「新型コロナは、そもそも感染力が弱かった」ということになりませんか?

 

た:ゴー宣の最後の方のページにも「重症者を含めて8割は他人に感染させないというデータもことごとく無視した。」って書いてあったんですけど、これは3月に厚生省が発表していましたよね。

 

え:そうですね。

 

た:「8割が軽症で、重症化したとしても8割が人に感染させない」と聞けば安心できると思うのですが・・・。

 

カ:その上、まさか抗体陽性率0.1%とは予想外でした!

 

え:全然流行っていないですね。

 

カ:ただ【世界のゴー宣ファンサイトの交流掲示板】で医者のしんちゃんが投稿してくれましたが、「抗体陽性率=感染者率」ではないらしいです。なぜなら、ウィルスに感染しても抗体を持たない人がいるからです。

 

た:「抗体を持ってる人は100%感染したことがある」と考えるのは正しいわけですよね?

 

カ:はい、それはそうです。つまり正確な感染者数は「抗体獲得率」が判明しない限り算出することはできないかもしれません。だけど、抗体陽性率を諸外国と比較すれば、日本では新型コロナは流行ってなかったわけです!

 

◆◆◆

 

た:カレーさんは、今週のゴー宣を読んだ感想はいかがでしたか?

 

カ:ちょっとふざけた感想になりますが、私は玉川徹や岡田晴恵のドアップのコマを見て「MMR」という漫画を連想しました。

 

た:その漫画、知らないです。

 

え:私も知りません。

 

カ:1990年代に少年マガジンで連載していたオカルト漫画で、主人公はマガジン編集部の実在する人物なんです。霊能者や超能力者へのインタビューを漫画にしていました。

 

た:実在する人が漫画の登場人物になっている点は、ゴー宣に似てますね。

 

カ:連載当初は超能力やUFOを扱っていたんですが、ある時「ノストラダムスの大予言」を取り上げた回がありました。1999年に人類が滅亡すると。これがアンケートで大人気を取ってしまった! それからというもの、漫画の主人公は、超常現象的なことを見つけてきては「1999年に人類は滅亡する!」にムリヤリ繋げるんですよ(笑)

 

た:なんですか、それは(笑)

 

カ:漫画の中ではお約束の決め台詞があります。主人公がこじつけの【人類は滅亡する】的なセリフの後には、周囲の人間たちが必ず【な、なんだってーー!! 】と言うんです。

 

え:あはははは。

 

カ:今週のゴー宣を読んでると、岡田晴恵の「日本人の死亡者が少ないというのも、そもそも流行が来ていないんだからそうなんだろうなと!」のセリフの後には【な、なんだってーー!! 】という声が聞こえてきました。玉川が「0.6%しか感染していなかったということになると、まだまだこれからだということになる!」のセリフの後にも【な、なんだってーー!! 】ですよね。『オカルト』か『ギャグ漫画』の世界ですね。

 

た:僕、ちょっと、MMRという漫画が気になってきました(笑)

 

カ:MMRはオカルト漫画ではあるけど、実は「プロレス」なんです。【人類は滅亡する!】と言ってるのも煽り芸だし、読者だって半分ギャグだと分かった上で「騙されてあげながら楽しんでいた」のだと思います。

 

え:だけど、新型コロナ騒動はプロレスとかギャグでは済まされないですよね?

 

カ:その通りです! 緊急事態宣言を出して、さらには延長までして、経済をズタズタにしてしまったわけですから!

 

え:結局、ぜんぜん流行ってなかったのに。

 

カ:だけどコロナへの恐怖心で「新型コロナは未知のウィルス。これから爆発的に流行らないという確証などどこにもない!」という考え方になるんですよね。確かにそれはそうだと認めます。しかし、そんなことを言うなら「人類が滅びないという証拠」は誰にも提出できないですから。

 

え:そうですよね。

 

カ:それに私だって「警戒」はしています。過剰に手洗いはしますし、マスクぐらい「他者へのマナー」としてやってますよ。ただ「経済にダメージを与える自粛は絶対にやめろ」と言いたいです。

 

た:ところで、1999年には人類は滅びなかったわけですが、そのMMRという漫画はどうしたんですか?

 

カ:特に謝罪も反省もなかったです。それどころか「ノストラダムスは1999年に人類が滅亡するとは言っていない」と開き直っていました。

 

た:な、なんだってーー!! 

 

え:そのやりとり、おもしろいです(笑)




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コメント: 2
  • #1

    カレーせんべい (土曜日, 20 6月 2020 14:41)

    な、な、なんと!!
    漫画家・小林よしのり先生から、ブログでコメントいただきました\(^o^)/

    《よしりん先生のコメント》
    『ゴー宣』「岡田・玉川、恐怖の伝道師」の感想鼎談が面白かった。
    やっぱり作品の感想を話し合ってくれると、作者としては勉強になるんだよね。

    https://t.co/d878lrkCWz

  • #2

    ジェイク (日曜日, 21 6月 2020 22:47)

    どうもお久し振りです

    MMRもそうですが……
    1999年7の月に恐怖の大王がやってくるということで、大川隆法の「ノストラダムス戦慄の啓示」なんて本に手を出しては食い入るように読んでいました。

    話の内容としては、日本がリヴァイアサンで中東はベヒーモスと世界の覇権を争うことになり、大東亜共栄圏が復活するという与太話なんですが……(当時の日本はバブルの真っ只中)

    この本を読んでいることを幸福の科学の信者さんに言ったら「太陽の法を読みなはれ」とおすすめされました。今ではもうノストラダムスをネタにした自著の宣伝で書いたものだと思うようになりました。

    そう言えば、キバヤシと検索すれば
    ツイッターなどでよく見るアレなんだけど、玉川・岡田のと確かに似てますね。

    旧ゴー宣にあったのだけど
    「ヤラセと気づいても騙されて楽しんだほうがいい、そのように作られているんだ」先生もかましていましたね。

    騙された、許さないではなく
    そのように騙されて楽しんでこそ、リテラシー能力(免疫力)が付くと思います。