コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か
発売日:2020年7月20日
著者:西田 亮介
気鋭の社会学者、渾身の書下ろし! !
新型コロナウイルス感染症の第2、第3波に備えるためにいま必要な検証は、医学/公衆衛生的な視点だけに限られない。
本書は、WHOや厚生労働省の公開情報や報道資料から、日本政府の政策過程、世論の動き、メディア報道を読み解き、客観的成果と国民の主観的評価について再考するものだ。
その結果、見えてきたのは「感染の不安/不安の感染」と、「耳を傾け過ぎる政府」のリスクだった――。
■目次
【序章】 感染の不安/不安の感染
【第1章】 アウトブレイクの経緯
日本政府、感染症の発生をいち早く認知し対応“/小規模"な印象を与えた日本の経済対策/WHOが「制御可能なパンデミック」と認定
【第2章】 パンデミックに覆われた世界
緊急事態宣言発出。総動員的自粛へ/宣言の解除と新しい生活
【第3章】 コロナ危機の分析
感染拡大によって生じた問題/新型インフルエンザの忘却と反復「/耳を傾けすぎる政府」
【第4章】 新しい冗長性の時代
突きつけられた、古くて新しい問い/良識的な中庸はいかにすれば可能か/社会に求められる『新しい冗長性』
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