ハックスレーの
ゴー宣いきもの図鑑
第21弾
言葉狩りするな、玉川!
マンボウの立場はどうなるんだよ!
マンボウMola sp。
【分類階級・フグ目マンボウ科マンボウ属】
世界最大の硬骨魚、世界最大のフグ、世界最大のプランクトンであるマンボウ。
「マンボウ」という名はマンボウ科魚類の総称、その中のマンボウMola molaの標準和名で、少しややこしいです。
マンボウ科には現在3属5種が確認されており、特にマンボウ属はNyegaard et al. (2018)とSawai et al. (2018)によって近年、大規模な分類学的再検討が行われており、遺伝的・形態的に3種が含まれるのがわかりました。
マンボウMola mola。
ウシマンボウMola alexandrini。
カクレマンボウMola tecta。
日本近海の全長1m以下の個体はDNA解析の結果、全てがマンボウだそうで、検証の結果では本剥製はマンボウと判断しましたが、ウシマンボウの幼魚の可能性も高いので、種小名はあえてspとします。
マンボウは全世界の暖かい海を遊泳しており、餌はクラゲなどを捕食します。
水族館などで人気が高いのですが、飼育が非常に難しいそうです。
外洋性なので空間認識能力があまり高くはなく、水槽の壁面に吻部を打ち付けたりするので、水槽の周囲を緩衝シートで覆ったりして飼育します(※下関海響館)。
ですから、吻部のダメージを避けるのは困難です。
食用魚としてはどうなのか?と言うと、産地でしか食べられない魚でしたが、少しずつ流通しております。
筋肉、肝、腸、皮膚を食べますが、漁師ではカワハギみたいに肝で味付けして頂くみたいで、肉は淡白で脂がほとんどなく、味気ないそうですが、腸は歯応えと旨みがあって美味らしいです。
機会があれば食べてみたいものです。
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和ナビィ (月曜日, 24 5月 2021 23:03)
ハックスレーさん!
アカマンボウ初めて食べちゃいました
近くのスーパーの魚売り場
「広告の品」コーナーを通りかかったところ
角切りになった冷凍のお魚のパック
山かけにちようどよいサイズの刺身
マグロだと思ったら「マンダイ」と書いてありました
魚の絵も描いてあって、何とそれがアカマンボウではありませんか!
わっ、これがそうかー、とカゴに入れました
わりと安価でした
刺身としてワサビ醤油で食べてみました
言われなければマグロだと思ってしまう味でした
冷凍のまま まだ半分残っていますので
次は山かけにしようと思います
和ナビィ (日曜日, 09 5月 2021 21:30)
早速お教え下さり、どうもありがとうございました。
似た名前でも別な分類なのですね。赤マンボウはマグロみたいに美味しいんですね。
>アカマンボウは巨大な胸鰭と優れた遊泳力を持ち、マグロ並みの速さで泳ぎ・・・
やはりマグロみたいにビュンビュン泳ぐ魚だと肉質もしまるのでしょうね。大きな赤いヒレでした。鮮魚センターではあの後、解体して刺身にして売ったのでしょう。相当大きかったから何人分も取れたと思います。「これは『マグロ』じゃなくて『マッカ(真っ赤;)』の刺身です。いかがですかー? 同じくらい旨いですよー☆。」なんつって(^ρ^)>。
いわゆるマンボウはMola molaという名前なんですね。マンボウくんはモラモラ♪、あの姿と雰囲気によく合っているような感じがします。
ハックスレー (日曜日, 09 5月 2021 05:58)
和ナビィ様、アカマンボウとはアカマンボウ目アカマンボウ科に属する魚で、マンボウとは少し違ったグループです。
どうやらアカマンボウは、リュウグウノツカイに近縁みたいです。
深海魚なので狙って釣るのは難しく、主にマグロの延縄で混獲されています。
アカマンボウは沖縄やハワイで、食用にされているらしく、肉質はマグロにそっくりで、その味は美味だとか。
生態は詳しくわかってないのですが、2014年11月には、米国の南カリフォルニアの沿岸で漁業調査の記録写真を撮っていた写真家のラルフ・ペイス氏によって、泳ぐアカマンボウの姿がカメラに収められています。
のんびりしたマンボウと違い、アカマンボウは巨大な胸鰭と優れた遊泳力を持ち、マグロ並みの速さで泳ぎ、積極的に獲物を捕食するそうです。
和ナビィ (日曜日, 09 5月 2021 00:03)
なんとも不思議なデザインのお魚ですね。件の「蔓防」とは違い、「マンボウ」の語感そのまんまの容姿((^-^))。狭い水槽ではカワウソーに;;。やはり名前にふさわしく広々した海でゆったり泳ぐのが似合っているような気がします。
過日、新潟県の鮮魚センターに行ったところ、大きな赤いズングリした、そしてド派手な魚が飾って?;あってビックリ。「この魚は何という名前でしょう。」とクイズのプレートがありました。答えは「赤マンボウ」とのこと。
「マンボウ」とは違う形、模様でしたが、平たくてボーヨーとした感じはありました。それもマンボウの仲間でしょうか。