第9話 袋小路くんおはヨーグルト
アニメおぼっちゃまくんの「第9話 袋小路くんおはヨーグルト」の感想対談です。
え:えみりん(女性・茶魔のイラストを描くのが得意)
カ:カレーせんべい(男性・茶魔語を創作するのが趣味)
第9話
【袋小路くんおはヨーグルト】
カ:今回のお話は、袋小路金満くんが初登場した回です。
え:袋小路くんは見るからに嫌味っぽい顔してましたね。
カ:いかにも「成金」という顔をしてます。
出典:小林よしのり「おぼっちゃまくん文庫本第1巻」
「袋小路くんがやってきたとぶぁい」
え:声もガラガラで、小学生とは思えない。
カ:袋小路くんの声優さんは『めぞん一刻の一の瀬さん』なんだよなぁ。
え:あの酒飲みのおばさんと同じ声か(笑)
カ:いやでも、袋小路くんの声はキャラとマッチしてたように感じました。
え:そうですね。もしかすると袋小路くんはちょっと「おばちゃんキャラ」なのかもしれないね。
◆◆◆
カ:今回、話の構成が抜群に面白かった! おぼっちゃまくんの作者は天才やと思ったね(笑)
え:袋小路くんのやることなすこと、ことごとく茶魔に上を行かれてたのが面白かったです。
カ:2人の大金持ち小学生が存在して、その金持ち度合いを対比させていく表現方法が素晴らしい!
え:袋小路くんが高級車で登校したかと思えば、茶魔は「ワイキキトレーラー」で登校してましたね(笑)
カ:まず「ワイキキトレーラー」という発想がすごいです!
出典:小林よしのり「おぼっちゃまくん文庫本第1巻」
「袋小路くんがやってきたとぶぁい」
え:トレーラーの中の気候がワイキキなんですね。
カ:執事のじいやが、ふんどし姿だったのは笑った。
え:茶魔のぶっ飛んだ金持ちぶりを見ると、袋小路くんは「普通のお金持ち」って感じがしました。
カ:そうそう。高級外車で登校はすごいとは思うけど「常識で考えられる範囲内でのお金持ち」なんですよね。
え:茶魔が「常軌を逸したお金持ち」だと改めて浮き彫りになりました。
◆◆◆
え:袋小路くんが高級腕時計を両腕と両足の4本つけているかと思えば、茶魔は時間を知らせるためだけに雇ったウォッチマンがいましたね。
カ:ウォッチマンが背中に柱時計を背負っていたのは、アニメオリジナルで面白かった!
え:あれはアニメオリジナルなんですね!
カ:漫画版ではウォークマンは「腕時計をしている忍者」でしたが、アニメ版ではさらにデフォルメがきいてましたね。
え:アニメ版のウォッチマンの方がギャグ要素が強いですね。
カ:漫画版でもアニメ版でも笑ったのが「茶魔を護衛する経費は日本の防衛費の半分」というくだり。約2兆5千億円ですよ(笑)
え:それって、ほとんど「軍」ですね(笑)
◆◆◆
カ:袋小路くんと茶魔の「金持ち対決」になっている中で、給食の話が良かったです!
え:袋小路くんが、自分の転校祝いだと、みんなの給食をステーキやアップルパイに変更して振る舞ったわけですが、茶魔は「普段の給食の方が良い」と言った場面ですね。
カ:もちろん茶魔は普段からご馳走を食べているというのはあるわけです。
え:「食べ飽きましゅた」のセリフには笑った。
カ:だから茶魔は、給食のおばあちゃんが作る「イモのにっころがし」のような素朴な味を、毎日楽しみにしていたんですね。
え:庶民的な給食でも、茶魔にとっては、普段食べることができない特別な料理だったんでしょうね。
カ:さらに言えば、給食のおばあちゃんは子供達のために毎日毎日心を込めて料理を作っていることを、茶魔は見抜いていたんでしょうね。
出典:小林よしのり「おぼっちゃまくん文庫本第1巻」
「袋小路くんがやってきたとぶぁい」
え:そっか。茶魔は心が豊かな子なんですね。
カ:誰も食べてくれないイモのにっころがしを、茶魔が喜んで食べてくれる姿を見て、給食おばあちゃんが泣いていた場面が印象的でした。
え:料理に感謝する。料理を作ってくれることに感謝する。わたしも普段、忘れてるような気がしてハっとしました。
カ:なるほど。私も同じですね。「料理は愛情」という言葉がありますが、その愛情とは一方通行ではなく「キャッチボール」であるべきなのかもしれませんね。
え:心を込めて作られたものは、心で返さなきゃですね。
カ:素晴らしい!心には心で返す。それが仁義、それが道徳。
◆◆◆
カ:茶魔との金持ち対決で、袋小路くんはことごとく恥をかいてますね。
え:噛ませ犬みたいで、ちょっと可哀想だね。
カ:ただ僕は、袋小路くんのことはそんなに嫌いじゃないんですよ。
え:どうしてですか?
カ:袋小路くんはバイタリティーが強い! 茶魔という異次元の金持ちに対して、自分の持てる力で勝とうとする闘争心があります!
え:なるほど。確かに挑む姿勢は袋小路くんの素敵なところですね。
カ:えみりんさんは、袋小路くんのことをどう思いますか?
え:袋小路くんのことは最初はめっちゃ嫌味っぽいキャラだなって思いましたが、話が進んでいくと茶魔のいいライバルなのかなって思いました。
カ:なるほど。損な役回りが多いけど、茶魔のライバルとしてエネルギッシュなキャラクターだと思います。
◆◆◆
え:袋小路くんは人気あるのかな?
カ:連載当時おぼっちゃまくんのキャラクター人気投票があったのですが、袋小路くんはレギュラーメンバーとしてあり得ないほどに順位が低かったです(笑)
え:そうなんだ!!
カ:その人気投票の順位を気にして、これ以上自分の人気が下がらないように、点数稼ぎをしたりするんですよ(笑)
え:そのお話面白そう!!
カ:その話はかなり面白いですよ。ある意味「メタ」ですけどね。読者人気投票の結果を、キャラクターが気にするんだからさ。
え:人気投票の結果をキャラクターが気にする描写は読者としても嬉しいよね。
カ:そうそう。ある意味では「おぼっちゃまくんという作品はメタ作品である」と言えるわけです。なぜなら「茶魔語」は読者の子供たちが考えたものですから。
え:読者と一緒に作品を作ってる感じですね。
カ:その通りです!それは「漫画家・小林よしのりの作家性」と言えるものかもしれない。『「読者と一緒に作るエンターテインメント」を作ること』は、とてつもない「プロとしての技術」と、愛に近い「サービス精神」が必要だと思います。
え:それも含めて「おぼっちゃまくん」が社会現象になったくらい人気が出たんでしょうね。
カ:そうだと思いますね。
◆◆◆
え:私が今回の話を見て思ったのは「お金を持っているだけじゃなくて家族や人からも大事にされていることも豊かさではないか」ということを思いました。
カ:ほうほう、「豊かさ」ですか。
え:たとえば、袋小路くんは舎弟みたいな子達がいたけど、それは袋小路くんのことが大事とかじゃないと思うんだよね。
カ:袋小路くんは転校するときに部下2名と一緒に転校していましたね。名前は「栄一助」と「美井二助」ってAとBですね(笑) 彼らとは単なる主従関係だと思います。愛情とかは無さそうですね。
え:部下を連れて転校できたのは、単にお金持ちだからです。
カ:なるほどそうか。袋小路くんの部下は「ともだちんこ」はしないだろうし、茶魔のじいやみたいに泣いてくれたりもしなさそう。
え:部下だから、ただ従ってるだけですね。
カ:おっしゃる通り、家族や友達に大事にされることも「豊かさ」ですね。それはお金を出してただちに買えるものじゃないですね。
◆◆◆
カ:茶魔語の「ぜっこーもん!」が初登場しました。これは「ともだちんこ」とは逆の茶魔語になります。よくできていますよね。
え:肛門に茶魔のツノをぶっさすのが面白いですね(笑)
カ:「絶交の証」として肛門にツノをぶっさし、「友好の証」として自分のちんこを触らせる。下ネタだけど、めちゃくちゃ面白いし、ホントよくできてるよな!!
え:後ろと前でちょうどいいね(笑)
カ:実際に「ぜっこーもん」をされたら、これは泣くよね。
え:茶魔のツノは硬いんですか?
カ:茶魔のツノは髪型じゃなくて、ちゃんと骨がありますからね!
え:凶器だ(笑)
「おぼっちゃまくん カードダス 茶魔語大全 No.14 ぜっこーもん」より
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