≪日常≫ 子供達と地域とツバメの巣

  

和ナビィ (土曜日, 11 6月 2022 23:54)

 

つい先日の朝7時半頃、玄関のチャイムが鳴りました。戸の向こうにはザワザワと子ども達の気配。「はーい」、開けると登校途中の子供達が7、8人。いつも前の道を通っていく小学生達です。3年生から6年生まで、孫も含めて遊び仲間の子達もいます。

 

 「すぐそこにこのカギが落ちてました」。自動車キーと家の鍵が付いた鎖のキーホルダーです。みんなで口々に「あそこんとこにあったよ」「誰だろー」「ここのバァバに渡しとけばいいと思って」。

「わー、失くした人困ってるよね、お家にも入れないかも。---じゃあ預かって、目立つところにすぐ張り紙出すね」。

 

 その朝は、ちょうど軒先のツバメのヒナ達の巣立ちでした。

 

巣からはみ出すほどに育って前日まで押し合いへし合いしていて、子供達も行き帰りにそこまで育っていく様子を見ていました。この朝見上げれば一羽を残して巣は空☆。子供達も気付いて「あれっ、いなくなってる!。」

 

「今頃、その辺で飛行訓練してるよ(^-^)b。」「へー、そうなんだ。一匹残ってるね。」「そのうち仲間が迎えに来るよ。今日中にいなくなるでしょ。」・・・ひとしきりお喋り。そして「行ってらっしゃーい」。

 

 厚紙に「ここにカギが落ちていました。この家でお預かりしています」と書き、その鍵の絵も描いて、道からよく見える場所に下げておきました。

 

 翌日、落とし主が見つかりました。近所に住む一人暮らしのおばあさん、散歩の途中で落とされたようです。登校途中の子供達が拾ってうちに預けに来た時の様子をお話しすると「まぁ嬉しい、ありがたいです。その子達にぜひお礼したいです。」とのこと。

 

 そして「皆さんにあげてください((^-^))」とその日のうちにカップ入りのポテトスナック菓子をたくさん持ってきてくださいました。

 

 この日の放課後遊びに来た子に「あの鍵の持ち主見つかったよ!。とても困ってたんだって。そのおばあさんからお礼だって」。拾った時のメンバーにも伝えてくれるように頼みました。持ちに来た子供達も「よかったねぇ」と大喜びでした。頂いたお菓子の由来?!はそれぞれお家で話したことでしょう。

 

 その子供達は登下校時も学校でも未だにマスク、聞けば「黙食」も続いているそうな・・。でも(せめて)帰宅して遊ぶ時はいつも素顔☆です。

 

 「いーっぱいいい空気吸わなきゃ。特にあなたたち子供は(^-^)b」。最初は外そうとしなかった子もいましたが、いつの間にか皆マスク無しが当たり前になって元気に遊んでいます。(本来)尽きないエネルギーを持っているのを感じます。

 

 余計なものを取っ払って一日全体を「普通の生活」に戻さなければ。マスクは≪呪縛≫です。

  

(管理人カレーせんべいのコメント)  

  

 

懐かしいなぁ~。こんなにたくさんの子供の靴が玄関に並んでいるのを見るのは(^^)

 

育児のゴールは「自立をさせること」だと思いますが、ちょうどそれは、ツバメの巣立ちと全く同じですね☆

 

人とツバメが違うのは「育児は共同体で行う」ということでしょうか。

 

共同体は豊かさや安定をもたらし、子育てには必要不可欠ですね!!

 

和ナビィさんの投稿、日常風景を思い浮かべてそう思いました。

 

 

 

もちろんマスクやワクチンなど、時に、間違った「空気」を形成し、人を苦しめる愚かさも我々にはあります。

 

それでも「子供」を中心に考えれば、過ちを正す勇気を持つことができると、信じています。

 

 

ツバメよ 高い空から 教えてよ 地上の星を~♪♪

 

 


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コメント: 10
  • #1

    roku (日曜日, 12 6月 2022 09:42)

    共同体と言えば、今はろくでもない世間の空気を思い浮かべてしまいますが、本来、健全な共同体は、こうでなければなりませんね! 子ども達を温かくつつむ、そこに存在するすべての命を育む共同体でなければなりません。
    心温まる素敵なお話をご紹介下さりありがとうございます!!!!
    子ども達から早々にマスクをとっぱらって自由に遊ばせてあげたいですよね^^

  • #2

    リカオン (日曜日, 12 6月 2022 10:17)

    ツバメは人が賑わう所に巣を作るので和ナビィさんの所は常に近所の子ども達がいっぱい訪れているが分かります。ノーマスクで遊ぶ子ども達の姿が目に浮かぶようです。

     うちの周囲の子ども達はまだまだマスクしたまま移動しているのを見かけます。
     コロナが大したウイルスでないと感じない限り続くのか。大人達が手本を示さないと。近所の比較的元気なお年寄りは外しているんですけどね。

  • #3

    佐々木 (日曜日, 12 6月 2022 11:02)

    和ナビィさんは子供たちにとってオアシスだと思います。

  • #4

    わさび (日曜日, 12 6月 2022 12:27)

    素敵なコミュニティですね。私もいつか・・・って思っています。自分の子どもが手を離れて少し余裕ができたら、近所の子どもを見守る活動を広げ共同体で子育てする文化を地域に根づかせたいです。

  • #5

    パワーホール (日曜日, 12 6月 2022 19:59)

    「マスクは呪縛」ー名言ですね。
    パンツなどと抜かしたどこぞの医者気取りのチンピラに聞かせてやりたいです。

  • #6

    おおみや (日曜日, 12 6月 2022 21:13)

    (ホントは読書集中期間のつもりでしたが、せっかくのほっとする一コマですし参加させて頂きますね)

    石川県では小学校6年生が地域の家のツバメ調査をしています。県民の閲覧者さんもきっと参加経験があるはずです。自然の営みに思いを馳せるのみならず、いつもはあまり接点が無いお宅なんかともやりとりしたり交渉したり、といった経験を積む良い機会でもあります。
    大人になって・・・会社の敷地でカラスがツバメに追われる光景を目にしました。小さな体だけど速いツバメがスピード調整しながらまっすぐカラスを追う光景。巣の雛を本気で守ろうと何倍も大きな体のカラスに立ち向かって遠くに追い払う途中だったのでしょう。
    子育てする生物が本気になると生体(大人)は何倍も力を発揮するのはこのサイトでも時折目にする事が出来ますし、やはり決して絶望になど至らないと確信できる処です。今は「結果がいつでるのか不透明でこちらとしては気持ち悪い状態、それによりストレス化」という(経験ありませんが)産みの苦しみ、の時期でありそれによって悩まれている方々も大勢であろうかと思います。そんな中での和ナビィ様のしなやかな女性的感性と受け流し方は大いに参考になりそうですね。
    ツバメ調査の経験からの(?)こちらの駅でのマスク数調査は梅雨明けにでも再開してみようかと思っております。

    リカオン様
    高岡の上映会の会場の外で感じた「地域共同体の空気感こそが全体主義からの防波堤であり互いを警戒しあう都会とは違うところ」というのがお年寄りの姿として現れているのかも?

    管理人様
    「地上の星」をマイウォークマンのお気に入り曲リストに入れて30分後にこの記事を目にする・・・私はエンディングテーマの「ヘッドライト・テールライト」も好きであります。

    って、今日もま~た1冊買って積ん読を増やしながらサイトに遊びに来た
    悪人おおみや でした~♫

  • #7

    殉教@中立派 (日曜日, 12 6月 2022 21:29)

    タッチ&ゴー宣に続き「ゴー宣ファンの日常」コーナーも、ここに復活。

     以前「近所の子供達とおぼっちゃまくん鑑賞会」「公園で、マスクを外さずに遊ぶ子に話しかけてみた」などの記事で、地域の子供たちと交流してきた、和ナビイ氏らしさが溢れる記事。
    意見広告運動も「具体的な、子供ひとりひとりの笑顔」が思い浮かぶと、自然とやる気が出てくるもの。そうした日常も、小林先生のかつての理想「共同体の機能を、どうにか取り戻していく」と、見事にリンクしていて、そこから新しい思索が始まる。
    ・・・今は行動あるのみ。子供ファースト、未来に教訓を残すために、抗い続けよう。

    (蛇足)♪皇祖よ 高御座から 導いて 皇統の行方~
        民衆の 尊皇心は 今どこに あるのだろう~

  • #8

    グッビオのオオカミ (日曜日, 12 6月 2022 22:45)

    ツバメってすごいですよね。
    おおみやさんがいう様に、カラスからも自分の巣を守ろうとするし、そもそも実は渡り鳥でフィリピンや台湾まで渡るといいますし・・。
    先日、長居公園の「鳥の巣展」を見に行った所、ツバメの巣もありました。
    誰に習った訳でもないのに、作られた巣は「伝統工芸」の様でした。
    からだが小さくても、野生の生命力に、人間も見習う点が多いと思います。

  • #9

    和ナビィ (月曜日, 13 6月 2022 10:15)

    皆様、コメントありがとうございました。

     何千キロにも及ぶ旅をして毎年3月末に飛来するツバメ、春告鳥です。巣をかけるようになってからもう20年余り。3つ並んだ巣のどれかを修理しては営巣しています。ひと夏に2クール子育てすることもあり、毎年5~9羽巣立っていきます。途中で巣が欠けて落ちたり、こぼれ落ちるヒナもいたりしますが。

    >人とツバメが違うのは「育児は共同体で行う」ということでしょうか。(カレーさん)

    いや、ツバメこそ強い共同体かも☆。おおみやさんが仰るように、カラスが近くに来たりすると、鋭い警戒鳴き声とともに何羽ものツバメが集まり乱舞して(まるでスクランブル発進のよう!)追い払います。巣作りも複数飛来していたり、飛行訓練も大人ツバメが何羽かいます。親だけで子育てしているのではなさそうです。
     そして夏の終わりのある朝、“ここ出身鳥・縁鳥”?が家の前の電線にズラリと並び挨拶するように盛んに囀り、その日を境にフッと姿を消します。昔から人の生活とも共にあるのかもしれませんね。

     美しい姿形はもちろん、本能とはいえ精緻な技術(グッビオのオオカミさんの仰る通りの巣作り)や知恵を受け継ぎ、共同体を成して子を守り育て、命を繋げていく、・・・時と共に個体は生まれ滅びながらも一時も止まらず受け継いでいく「生き物」の営みに≪畏敬≫を持ちます。

     さて今、並びの別の巣をきれいに修理・補強して乾かしています。2、3日中に二度目の産卵をすることでしょう(^-^)b、楽しみです。

  • #10

    大平原インデアン (月曜日, 13 6月 2022 19:33)

    この話を聞いて我々はほっこりしますが・・・

    たぶんセンモンカは
    「ツバメの巣なんて、鳥インフルエンザの危険がある」
    「拾った鍵にはコロナウイルスが付着してるかもしれない」
    「子ども達がたくさん部屋に集まるなんて、3密回避すべき」
    なんて思っちゃうんでしょうね。

    そんなやつらに、子ども達の将来は任せられない。