投稿者:ワイルドたーきーさん
皇位継承問題にて本日、笹幸恵氏が「竹田恒泰「男系天皇の伝統」のうそっぱち」のブログがアップされてました。
その中で「百万歩譲って、明治からの規範、価値観を伝統である、と強弁したとしよう」とあるのですが、それを補完する意味で、雑誌記事の紹介をしたいと思います。
(紹介内容はネットで、専門家レベルに達している方々も言われており、私は単に記事を読んだに過ぎません)
◆雑誌:「紙の爆弾」3月号
◆タイトル:徹底した〝皇室軽視〟「皇室典範に関する有識者会議」の不不埒な目的
◆取材・文:広岡裕児氏
有識者会議で封じられた女子・女系天皇から始まり、有識者会議の3提案について
①内親王・女王が婚姻後も皇族の身分をホジすることとすること
②皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇族に属する男系男子を皇族とすること
③皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすること
上記提案に対し、「むちゃくちゃとしか言いようがない」と批判しています。
このあと色々な例を示して批判しているのですが、私が気になったのは明治時代の皇室制規(今の皇室典範)が作られるときでも、原案で女系への継承を許していたという事実です。
<皇室ハ男系ヲ以テ継承スルモノトス若シ皇族中男系絶ユルトキハ皇族中女系ヲ以テ継承ス>
しかし、皇室典範作成ブレーンの井上馨の批判にあい
<大日本国皇位ハ祖宗ノ皇統ニテ男系ノ男子之ヲ継承ス> となります。
当時でも女系継承の可能性を認める下地が既にあったということです。
記事によると、男子に限るという根拠を「サリック法」に求めたようです。
戦後の皇室典範も、明治に作られた皇室典範の影響を受け男子に限っていますが。
万世一系=男系に限る という認識は、当時の歴史背景と現代社会と現状から、「男子に限る」は改められる必要があると思いました。
(管理人カレーせんべいのコメント)
「紙の爆弾」と言う雑誌の名前、最近耳にしました。
9月号では、統一教会と神社界の関係を暴いた批判記事が掲載されていました。
※紙の爆弾9月号【カルトに侵食された右派と「神社界」の惨状】
やっぱり色んな雑誌が有った方が、いざというときに「公共空間を広げることになる」わけですね。
・・・
「サリック法」について、私から補足しておきます。
≪記事引用≫
(明治の)皇室典範の制定に関わった柳原前光は、皇位は男子に限るという根拠をプロイセン・ベルギー・スウェーデン等のサリック法(サリカ法。フランク族の主流をなす士族サリ族の法。女子の土地相続権・王位継承権を認めない。)の国々に求め、井上も異論を挟んでいない。
要するに、
◆世界でも男尊女卑が色濃く残っていた時代の慣習を、法に落とし込んだのが大日本帝国時代の皇室典範である。
◆戦後の皇室典範もまた、これを踏襲している状態にある。
◆そして令和の有識者会議は、この皇室典範を死守しようとしている。
◆それは「明治の男尊女卑思想」を定着させようとする試みである。
◆その結果、皇統の存続を危機に追いやっている!
と私は考えます!
つまり、竹田恒泰が言ってる「男系天皇の伝統」こそが、滅びるべき因習に他ならない!!
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リカオン (土曜日, 24 9月 2022 01:23)
大体、皇室典範って皇室の家法なんだから、部外者がああだこうだ言う性質のもんじゃなく、皇室に決めていただけばいいだけなのに〜( ̄^ ̄)ゞ
あのダンケーの態度のデカさってなんなんだろう‥。
#3 海外出羽上→海外出羽守
誤字、失礼しました。
さんかく (土曜日, 24 9月 2022)
そんな男尊女卑の極みの明治憲法下に制定された旧民法の家督相続の規定ですら、戸主に男子がいなければ女子に相続させ、兄弟や甥への「傍系承継」は認められていませんでした。つまり、当時でさえ、「相続」は直系(親から子、子から孫…)なのが当然だと思われていたということですね。「皇位継承」も「天皇の地位と財産」の「相続」にほかならないのだから、直系承継が優先のはずです。現在の皇室典範第二条は、「直系(長子)優先」の原則に従っています。しかるに、今上陛下には直系子孫の敬宮愛子内親王がいらっしゃるのにも関わらず、なぜ彼女を完全無視して、傍系の秋篠宮や、大傍系で血の繋がりがほとんどない旧宮家まで持ち出すのでしょうか?しかも、敬宮愛子内親王は、今上陛下を父に持つ「男系」。これまで、(男系)女性天皇は、推古天皇、持統天皇を始めとして8人(10代)もいるのだから、敬宮愛子内親王の皇位継承を阻む伝統的障害はなにもないはずです。そんな彼女の皇位継承権を否定して恥じない「男系カルト」の脳内は、はっきり言って戦前よりも遥かに劣化しています。
殉教@中立派 (金曜日, 23 9月 2022 21:36)
日本の男尊女卑は、富国強兵ありきの、明治時代に強化された。しかも日清・日露戦争に、勝っていた時代。
スネ夫症候群の右派は、(勝ち馬に乗る事で)この時代を誇りに思い、自分自身も偉くなったと錯覚している。挙句の果てに、時代の変化さえ無視し「無自覚な差別者」へと堕落している。当時(明治維新期)は、外国の様々な法律が、(中央集権的な)国内法の参考として持ち出されたが・・・ご都合主義、つまみ食い、キリヌキ、法体系の無視は、今の時代も変わらないなと思う。
さらうどん (金曜日, 23 9月 2022 21:25)
井上毅が「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に於て」・・・と言っていた頃よりも更に後退していることが酷いですよね。
明治期に当時の風潮に倣ったに過ぎないものを「2000年の伝統」だと思い込んでいる少数の頭カチコチの者達の声が大き過ぎることも問題です。
ワイルドたーきー (金曜日, 23 9月 2022 11:51)
誠に申し訳ありません。誤字だらけでした。以下は誤字部分です。
不不埒→不埒
身分をホジする→身分を保持する
影響を受け男子に限っていますが。→ますが、(点でした�)
たこちゃん (金曜日, 23 9月 2022 10:08)
カレーせんべい様
いつもサイトのまとめ、お疲れです。
明治時代は世界の潮流も男系でしたが、この数十年で全く変化しました。
日本だけが変化せず、みすみす没落への道まっしぐらはおかしいと思います。
リカオン (金曜日, 23 9月 2022 08:57)
紙の爆弾3月号読んで来ました。kindleunlimitedで安く入手可でした。
サリカ法は初めて知りました。ゲルマン族の古ーい法律なんですね。
でも井上馨が参考にした時の国々は、ゆりさん投稿のロイヤル女子会に見るように、元は男子に限っていたけど既に女性の王位継承を認めてるではないですか!
(ベルギー、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、スペイン)
明治の皇室典範は海外出羽上で始めただけやん。しかもこんな古いヨーロッパの法律‥。とっとと元の日本古来の考えに戻して女性の継承を認めろ。
ふぇい (金曜日, 23 9月 2022 07:42)
カレーさんの
◆よっつ
すげーッス!
公論サポーターTwitterでこのブログ拡散しました。
mantokun (金曜日, 23 9月 2022)
ワイルドたーきーさん、カレーせんべいさん、興味深い記事のご紹介ありがとうございます。
>皇室典範の制定に関わった柳原前光は、皇位は男子に限るという根拠をプロイセン・ベルギー・スウェーデン等のサリック法(サリカ法。フランク族の主流をなす士族サリ族の法。女子の土地相続権・王位継承権を認めない。)の国々に求め
男系固執派が言い募る「男系男子のみの継承が皇位継承の伝統」とやらは明治時代以降の浅い歴史しかない上に、皇室にも日本文化にも全く無縁の欧州のフランク族の風習を明治政府が取り込んだものでしかなく、その共通要素は「男尊女卑」ということですね。
日本は鎌倉時代、武家では女子にも財産や土地相続が認められていたし、北条政子が尼将軍と言われて鎌倉武士を統率するなど、女は家を継げないとか夫に黙って尽くすなんて考えの方がはるかに歴史が浅いですよ。
何で男系固執派の面々って、しきりに神武天皇以来二千年の歴史がどうたら言うくせに、明治時代以降のせいぜい百数十年の歴史しか重視しないんですかね?神武天皇を持ち出すなら、女性が実権を握っていた時代の文化も尊重しなさいよ。
この欧州かぶれの統一協会の手先め!カルトは引っ込んでろ!としか言いようがないです。