投稿者:リカオンさん
週刊文春WOMAN 2023創刊4周年記念号に「令和の女性皇族は、なぜ“生きづらそう”に見えるのか」という対談が掲載されていました。7ページの記事です。
参加者
江守敬冶:『秋篠宮』の著者、ジャーナリスト。元毎日新聞宮内庁担当。
河西秀哉:『平成の天皇と戦後日本』名古屋大学准教授
矢部万紀子:『雅子様の笑顔 生きづらさを超えて』アエラ元編集長代理。コラムニスト
ネットで公開されているのは一部なので、全文は週刊文春WOMANを読んでください。
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文春オンライン
《佳子さま28歳に》若い世代からは「自由に結婚もできないような皇室制度はやめてしまえ」の声も… 令和の女性皇族が“生きづらそう”に見える理由 | 文春オンライン (bunshun.jp)
https://bunshun.jp/articles/-/59595
CREA
「皇室制度はやめてしまえ」の声も… 令和の女性皇族が “生きづらそう”に見える理由 (bunshun.jp)
https://crea.bunshun.jp/articles/-/40055
以下心に残ったところをかいつまんで紹介します。
<SNSについて>
・宮内庁のHPはすごく見にくいので改善が必要。
バッシング報道などへ反論する「基準作り」は難しい。(SNSなどで)発信しているのが国民で、誰かの発言に(皇族や宮内庁が)反論すると今度はその発信者を責める人が出てきて、個人を傷つける可能性がある。(河西)
・真偽不明の一方的な情報が発進される弊害に対しては、タイムリーに正しい情報をより多く発信し続ける必要があると思う。(江森)
<宮内庁との関係>
・昭和天皇の存在が大きすぎたのか、上皇様と上皇后様がなさることをお手並み拝見みたいな感じで冷ややかに受け止める宮内庁の年配職員も見られた。
大きなプレッシャーがあったが上皇様と上皇后様は努力を積み重ね、それをはねのけて多くの国民が支持する立派な平成皇室を築き上げた。(江森)
・コロナ禍の拡大で、陛下と雅子様はオンライン行幸啓というものを、たくさんしたことを宮内庁はもっと説明したらいいと思う。(河西)
・国民と皇室をつなぐ広報的な視点の不在の始まりが、雅子様の病期だったと思う。
雅子様は皇太子様と愛子様だけを心の支えにしながらも、ご一家全体が深い孤独の中にいたようにも見えた。(矢部)
・同世代の同じ感覚の人が話を聞き、意見を言ってあげる。
そういう体制がないと、孤独を抱えた本人たちだけが悩む状況になる。(河西)
<女性宮家について>
・女性宮家の対象は愛子様、おそらく内定貴族が対象になるでしょう。
そうなれば佳子様も他の宮家の女王も対象から外れる。(河西)
<皇族の本音をお聞きしたい>
・国民が女性皇族の肉声を知ることができたら、皇室に対する国民の考え方が良い意味で変わってくるかもしれない。
皇室と国民との健全な関係を維持、発展させるためにも宮内庁幹部はもちろん、政府もより良い皇室情報の発信について真剣に考えるべき。(江森)
<学生の考え>
・(大学の学生に意見をきくと)眞子さんの結婚問題があって、自分事として考えるようになり、自由に結婚もできないような皇室という制度はやめた方がいいという意見が増えた。
「自由気ままにやったらいいと言うなら、皇族方がもう嫌です、出ていきますとなり、皇室が終わってしまうけどいいの?」と学生に言うと学生は「それも何か困る」と返す。(河西)
・「私的な部分がない彼らだけが犠牲になっていいの?」と学生に言うと「それはよくないですけど」という答え。「皇族のあるべき姿」と「自分らしい生き方」両方考えてバランスを取っていくのか、いいところを見つけなくてはならない。(河西)
・天皇制を通して、ジェンダーって何?と考えることもできる。女性皇族の分がだいぶ悪いと思うので、そのことも考えてほしい。(矢部)
◆◆◆◆
読んで、皇族方と取材などを通じて接点のある方からの情報で、口調も穏やかな内容でした。
矢部さんのお話で印象深かったのは「雅子様は皇太子様と愛子様だけを心の支えにしながらも、ご一家全体が深い孤独の中にいたようにも見えました」というプレッシャーに対して闘っておられる孤独なお姿です。
これは本当に国民が寄り添い、天皇ご一家の気持ちや希望を叶えないといけないのだなと思いました。
河西さんの学生さんが眞子さんの結婚問題を通じて、皇族に自由がないけれども皇族が自分らしい生き方をするためにはどうしたら良いか、話をしているそうです。
同様に若い人に日本人と天皇との関係性に関心を広げてもらいたいと結んでいました。
女性宮家について河西さんは愛子様だけではないかと推測しておりますが、佳子様や女王様も含めないと皇室を維持できるのか、心もとないと思いました。
この座談会は女性宮家についても否定せずに語り合っており、内容も皇族、とりわけ女性皇族に寄り添った内容で、皇族方の考えを慮ろうと言う姿勢に好感をもちました。
(管理人カレーせんべいのコメント)
・宮内庁のHPは正直に言うとすごく見にくい。速報性もない。
これが「弱点」ですね。
人々の関心を集めるためにも「速報性」を意識すればいいのに。
1つ過激な提案をするなら、ユーチューバーに協力してもらってもいいと思う。
・誰かの発言に(皇族や宮内庁が)反論すると今度はその発信者を責める人が出てきて、個人を傷つける可能性がある。
・真偽不明の一方的な情報が発進される弊害に対しては、タイムリーに正しい情報をより多く発信し続ける必要があると思う。
ひと昔前なら、居酒屋で皇室を揶揄する冗談を言っていれば、「おい、右翼が聞いていたら殺されるで」という意識があったものです。
現代版の右翼と言えば良いか、皇室の反論や復讐を代行する「暴力性のある尊皇グループ」は必要だと感じます。
・コロナ禍の拡大で、陛下と雅子様はオンライン行幸啓というものを、たくさんしたことを宮内庁はもっと説明したらいいと思う。
これも私の持論ですが、頑張っている人が頑張っていることを伝える「代弁者」が必要だと思います。
だって、そんなこと、本人の口からは言えないじゃん。
そして口に出して言わないと伝わらないのが他人というものです。
それは仕方がないです。
・国民が女性皇族の肉声を知ることができたら、皇室に対する国民の考え方が良い意味で変わってくるかもしれない。
それは私も心から望んでいます。
天皇陛下、そして皇族の方々の「直接的な肉声」を遮っているのは、憲法第4条『天皇は、日本国憲法の定める国事行為のみを行い、国政に関する権能を有しない』でしょうか?
しかし、それがあまりにも度が過ぎると天皇を人間扱いしないばかりか、天皇と国民の相思相愛関係にまで悪影響を与えると私は考えます。
今のままじゃ、天皇陛下をはじめ皇族の方々は、タイトルの「生きづらそう」ではなくて、実際、生きづらいです!!
そこは、日本国民の共通認識にするべきですね!
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グッビオのオオカミ (月曜日, 23 1月 2023 17:30)
面白い記事ですね!文体も嫌味が無く、内容もバランスが取れている。
佳子様ももう28歳、いつ結婚してもおかしくありません。「自由に結婚できない」それは結婚してしまえば皇籍離脱になり愛子様と悠仁様しか残らなくなります。
なるほどなあ…。
だからこそ、自由に結婚しても皇族として残れるように「女性宮家創設」と「女性天皇」が可能であるように皇室典範改正を急がねばなりませんね。
国民のためだけではなく、皇族の方々の幸せのためにも。
リアル雪男 (月曜日, 23 1月 2023 08:59)
確かに最近のタレントさんたちがSNS等で、いわゆる「お気持ち表明」をして大炎上しているのを見れば、かなり慎重にやらなければならないことは確かだと理解できます。
でも「秘すれば花」も度が過ぎると、天皇陛下、皇族の方々に猿ぐつわをかませているようなものだし…。
そもそもお気持ち表明大炎上の根本の問題は、受け手側のファンに全ての責任があると思うんですよね。
世の中、全て自分の思い通りにしたい「プロデュースしたい病」の人たちが、あまりにも多すぎる。
日本人のこの病を改善しない限り、愛子さまが皇太子になられ天皇に即位しても、国民がちょっとでも気に入らないことが起きたら、また小室夫妻虐待事件と同じことを繰り返すのではないでしょうか。
くぁん (日曜日, 22 1月 2023 23:31)
Men's週刊文春より、こっちの方が面白そうだな♪
sparky (日曜日, 22 1月 2023 23:22)
「ユーチューバーに協力してもらってもいいと思う」
ユーチューバーねぇ誰か適任の人いるかな………あっ!(察し)
リカオン (日曜日, 22 1月 2023 23:07)
入院中投稿すみません。看護師さんに叱られない程度にアップしてください。
週間文春WOMANですが、他に
•オウム真理教のアーチャリーこと松本麗華の宗教2世の記事
•少子化について以前投稿したE.トッドの続編「"ゾンビ直系家族社会"日本で『家族』が消滅する日」
と、わりと特集のタイトルに惹かれて読んでます。WOMANと書いてあると男性は購入しづらいかも知れませんが、興味がある方はどうでしょうか。