投稿者:トマトさん
中日新聞のコラム「中日春秋」に興味深いものがあったのでご紹介します。
大正のスペイン風邪の流行の時代を経験した作家が記した「マスク」にまつわる短編小説があったようです。
菊池寛著「マスク」です。
既出、もしくは有名な話で皆さんすでにご存じでしたらすみません。
ネットで全文が読めます。
「マスク」菊池寛
https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/60714_74627.html
突出を嫌う日本人の心持ち、昔も今も変わらないな・・・と思いました。
(管理人カレーせんべいのコメント)
これは面白いなぁ!
マスクをテーマにした「文学」が既にあったわけですね!!
100年前、スペイン風邪を巡るマスク着用の心理描写が見事過ぎる!
「マスク」の主人公も、令和の時代に生まれていたら、こんな気持ちにはならなかったじゃないかな?
「強者の存在に憎悪を感じることができる場面」など、3年経っても無いですもんね。
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グッビオのオオカミ (木曜日, 09 2月 2023 17:35)
凄い!!この短編小説、面白い!!
コロナ禍でマスクを着けたがったり、ワクチンにすがる基礎疾患のある高齢者の気持ちは案外こういうものかも知れませんね。
何かもう、主人公の心理描写がコロナ禍からの既視感を感じました。
ぺんぎん! (月曜日, 06 2月 2023 23:53)
京都新聞の、大分以前ですが、(とは言っても、昨年末くらい?ですが)コラムにも、この小説のコトが載っていた様な気がします。
基本、アナログ人間なので、面白そうな小説はやはり、電子ではなく、紙で読みたいので、読んでないで、コメントするのも何なのですが、、
同じく、大正のスペイン風邪を題材にした小説で、
武者小路実篤の「愛と死」があります。
主人公が、婚約者の夏子を日本に残して、ヨーロッパに留学?滞在し、その間の、恋人との、往復書簡がまた読ませる小説なのですが、、
やっと帰途の船旅の途中のシンガポールに停泊中、恋人の、突然の死を、恋人の兄から受け取る、と言う、悲劇的な結果になるのですが、、
有名な小説なので、すでに周知な方も多いと思いますが、
小説とは言え、恋人を始め、たくさんの若者が、スペイン風邪で亡くなったことに対して、感染がどうとか、過剰反応してませんね。
死は確かに、生き残った者に対して、堪らなく悲しいものだけど、それは世の無常と言うものであり、宿命で、逆らえないものである、と言う達観が見られます。
「生命至上主義」なんてない頃、なんですよね、、
あと、恋人の兄が、亡くなった妹に対して、「あんなに丈夫だったのに、どうしてあんな風邪くらいに、やられたのか。尤も今度のスペイン風邪は丈夫なものの方がやられるらしい。」と嘆く場面があるのですが、
当時の、スペイン風邪(インフルエンザ)の凄まじさと共に、丈夫な人ほど、やられる、と言うのは、井上先生の、
「免疫の軍事訓練」が出来てなかったのか、、?とも思わせられます。(違うかも知れませんが、、)
このサイト経由で、菊池寛の「マスク」も、購入しますね♪
和ナビィ (月曜日, 06 2月 2023 14:48)
ご紹介どうもありがとうございました。「作家」がものごとを、あるいは自分自身の心の動きを観察・分析する力って凄いなぁ・・改めて感服いたします。
「マスク」「流行する病」をめぐる心持ち、まず【怯え】が最初に人を捕らえると、逃れようがない。医者からの容赦ない診断に打ちのめされる主人公。「・・嘘でもいいから、もっと気休めが言ってほしかった。」は正直な気持ちでしょう。
コロナ・マスクをめぐって起きたこと、今現に起きていることそのままだと感じました。ここに投入されたワクチン。(もし今おられたら)菊池寛は「ワクチン」というものをどう描くか気になります。
さとがえる (月曜日, 06 2月 2023 12:28)
小説面白かったです。
周りと違う人を憎む感情は今も変わらないなと思ってしまいました。
むしろマスク警察が一部に出ていることを考えると悪化しているのかもしれません。
本の力は偉大ですね。
やはりコロナ論シリーズ、時代の証拠として語り継がれると思いました。
ねこだるま (日曜日, 05 2月 2023 22:14)
おおみや マスクOFFゾロさん:
なるほど「マスクは個人の判断で」と自由を言い渡された羊どもがどのようにアタフタするかを見物する性格の悪いW楽しみができましたね。
私も楽しみます。
まーこのくらいたのしんでもいいでしょ。
くぁん (日曜日, 05 2月 2023 21:26)
面白い短編小説でした♪紹介してくれてありがとうございます。これ、色んな人のマスク小説出て欲しいですね。化粧したくない女性や髭剃りめんどくさい男性から、ナイーブな少年少女の心の内、職業別の諸々の事情など…etc(笑)
やなちゃん (日曜日, 05 2月 2023 20:43)
内容も成る程だったのですが、語彙や表現力が卓越すぎて、ただ楽しく読んでしまいました。昔の作家さんの文章はすごいですね、「うわ、やっぱり日本何も進歩してねぇな」と落胆しつつ考えさせられたのですが、難しくテンポ良い言葉使いが気持ちよすぎて、それが痛快でした。
すいません、また的外れた感想で。難しく暗い話だけでなく、色々な楽しさの切り口を与えて下さるサイトでもあることが嬉しくて、つい投稿してしまいました。
さらうどん (日曜日, 05 2月 2023 20:41)
菊池寛はいろいろと俗物的なエピソードが残っていますが、
人は時代の空気からは逃れられないと思うので、
そのエピソードに当時の世相が色濃く反映されている側面がありますよね。
文士部隊のエピソード、公職追放から急死のエピソードに関しても、
戦前~戦時中から戦後の世相が伺いしれます。
ある時代には俗物的な人物だった人が、
ある時代には国を強く思っていたり、
人がどこでどういう側面を発揮するかというのは分からないですし、
逆に光り輝いていた人が暗黒面に堕ちたりもする。
それも人の人生だし、時代と人との切っては切れないところかなと思ったりします。
おおみや マスクOFFゾロ (日曜日, 05 2月 2023 20:30)
我が職場の マスクの聖地作戦 より
マスク脳ワンマン上司(現在はお悩みのさ中)に対しては「解除しない選択も有り得る」「他の方々はきっと顔色伺いのまま、かもよ?」と提示。(ワールドカップ現地観戦時の話は一切触れない、それも策の内)
その他の日本人らしさ満点の人達に対しては「立場を超えて皆で忌憚なく自由に話し合い結論を」
と、一見すると逆の方向を促す。おてんば様コメントの保健室の先生とのやりとりの様な場面もきっと出る筈。さ~存分にやってみよ!
5月8日に向けて…その全員が結論に向かおうと話し合いを持てば…両者への私の異なる促し方もその場できっと判明。先は長いですけど、かなり楽しみ。外から眺める覆面結界小田原評定。
ワンマンの孤独を読み切りフラットに接することにより築いてきた無形の財産、存分に活かすのはココ。お給料に全く反映されなくとも。
これから全国で展開されるであろう大人の場面もなかなか見応えありそうですね。
ネットでの全文、これから読んでみます
積ん読も貯まりまくっている悪人おおみや、大丈夫か?♫
リカオン (日曜日, 05 2月 2023 20:00)
#4 おてんばさん
ポジティブ精神の息子さんがおられて羨ましいです。ナイス!
しかし、ノーマスクだと原始人みたいに思われるのですか〜。いやはや‥。逞しくて良い事という意味かな〜?
先日、水墨画の先生の展示会の手伝いをノーマスクで作業をしました。帰りがけに駐車場の事前精算機の前で料金の精算をしていたら、ツカツカと展示施設の守衛さんが近づいて来たので、すわっマスク警察初体験かっ?!と思ったら、「ご苦労様でした」とニコニコしながら向こうから挨拶して来られて恐縮しました。私以外にノーマスクはいなかったのですが意外。案外外せる気運に近付いているのか?
枯れ尾花 (日曜日, 05 2月 2023 19:14)
そう云えば、昨年カタールで開催されたサッカーワールドカップで、現地では日本人もマスク着けてないことを嬉しく思って見ていましたが、一人の日本人と思われる青年がマスクを着けている姿が映りました。その時の私の感想は彼が滑稽だなあと思うと共に、「そんなにコロナ感染避けたいのにサッカー愛が勝ったのね、大したもんだ!」でしたね。
リアル雪男 (日曜日, 05 2月 2023 18:59)
難しい漢字がいっぱいあって読みにくかったけど、“かなり”おもしろかったです。
トマトさん、教えていただきありがとうございました。
今のコロナ騒動と似た所がたくさんあって、色々と考えさせられます。
5月以降のコロナ脳マスク脳の人たちも、最後の主人公の感情と同じ感情を持つのかな?
パワーホール (日曜日, 05 2月 2023 18:46)
ポコ太郎さんへ
“意外と早く外す流れになるのでは?と思った次第です。”ー私もそう思います。
女性は外すのに躊躇するとのことですが、女性は素顔が魅力的なので是非とも外してほしいです。
それに、化粧品会社に脱マスクの意見を送った際やTwitterで“マスクは女性の敵”という言葉を使いました。マスクだけでなく感染症専門家を騙るウイルスストーカーもそうですが。
おてんばさんへ
専門家がカチカチ山の狸とのことですが、やはり奴らには償いと更生が必要だと思います。
ポコ太郎 (日曜日, 05 2月 2023 18:04)
♯4おてんば様の書き込みを見て、触発されましたので、今日の体験を報告します。
本日、名古屋市内の公共の会館(ここがポイント)で、ズンバというダンスのサークルに参加
しました。
いつも通り、全員マスクを着用していましたが、二人の先生のうちのお一人が「ここでは
マスク着用ではなくても構わないと許可を取ったので、外したい人は外してもらって構わない
ですよ」と。また声出しもいいですとのこと。先生お二人も即マスクを外しました。
40名くらい集まっていた中で、ボクと2~3名程度が最初マスクを外していましたが、
徐々に外す人が増えてきて、最後には半分くらいの人が外していました。男性はほぼ全員でしたが
女性は外さない人が多い印象なので、女性のほうが外すことを躊躇する傾向があるようです。
1時間ちょっとのレッスンでしたが、半分の人は切り替えができました。最近のアンケート
では、いつまでもマスクを着け続けると答えた方が半数以上とのことですが、意外と早く
外す流れになるのでは?と思った次第です。
おてんば (日曜日, 05 2月 2023 17:38)
先日、息子の中学のマスク緩和について確認のため学校訪問し、マスクをしている保健室の養護の先生と、私はノーマスクで面談し、言われました。
「マスクを着けていないあなたが不顕性感染者の場合、私が感染するかもしれないので、あなたにマスクを外せと言われても、私はマスクを外しません。」
私:「ん?? 、、、。先日の保健便りでマスク着用を強制してはいけないと保健の先生が記載していて、先ほど、先生は『マスクを外している人からマスク着用の自分に感染する心配を感じてない』と確認したばかりでしたが。。??」
「しかも、私は先生にマスクを外して下さいとは、思ってないし、言っていません。」
「今、先生からバイ菌扱いされた気がして嫌な気持ちになりました。」
その後、先生の言い訳が始まりました。。。
私は元来、マスクを着けたい人は着ければ良いし、着けたなくなければ、外したら良いと思っています。
しかし、日本人の大多数は、皆と同じでないと不安に感じ、自分と違う人の存在が怖く、同じようにしろと言われている様に錯覚し、嫌悪感を抱くのですね。
かたや、学校にマスクを忘れて、たまにノーマスクで過ごす息子は、クラスメートから、原始人みたいと言われているそうです(笑)
息子が給食のおかわりでノーマスクで教室を歩くと、息子が側を通る瞬間に、クラスメートの女子が自分の口を手で塞ぐそうです。
私が、バイ菌扱いされて嫌じゃないの?と聞くと、
息 子はニヤリとして、「その女子、俺のこと好きなんだよ。恥ずかしいんじゃないの?」
私:「なるほど~その手があったかーッ!!」
素晴らしいポジティブ精神!!
元鬱病の私にとって、眼から鱗でした。
実際、息子は顔芸芸人みたいな風貌で、バレンタインデーでチョコをもらってきた経験もなく、何を根拠にモテていると勘違いしているのか疑問ですが、そもそも、このマインドならば、無駄に傷つかず、波風立たないですね。
つまり、嫌悪感と傷つく原因は、自信のない自分の心。
日本人は、自己肯定感が低いから、みんなと同じを好むのでしょうね。
とはいえ、私は、傷つく心は、よく解ります。保健の先生の気持ちも解ります。
マスク問題は、政府による感染対策の科学的根拠が示されていないため、コロナ禍発生時から情報が更新されていない人と、勉強して更新している人との差が開き過ぎているから発生していると思います。
政府と専門家がマスク強要の間違いを認め、新たな見解を示せば、根拠が統一されて、マスクによる分断が起こりにくくなると思います。
しかし、政府と専門家はカチカチ山の狸で、謝ったら死ぬ病です。国に頼らず、国民がお互いに話し合って更新していくしかないですね。
茶呑みじじい (日曜日, 05 2月 2023 17:30)
主人公が異様に感冒を恐れる様がコロナ脳と重なりますね。
叮嚀(ていねい)とか、含嗽(うがい)とか今では誰も知らない漢字が普通に使われてたのが面白い。
ねこだるま (日曜日, 05 2月 2023 16:14)
その時代のフン囲気が伝わる文章ですね。
「かなり」は「可なり」から来てたのか。
「この文章は可なり」「マスクをはずすのは可なり」とか。
主人公が周囲にインテリっぽいこと言ってる箇所がありますが、この時代は庶民の中にもインテリが出始めた時代だったのですね。
読んでこれは西洋人には理解不能かも、と思いました。外の現実には大したことは発生していず、観念的、内面的な悩みばっかり。西洋にも内面の描写を延々と連ねる文学はありますが、日本人にとって「世間」という観念がバケモノのように大きくなっていることを理解しない西洋人には理解不能ではないかな。
やっぱり世界から見て日本のマスク社会は滑稽で奇態なものだと思います。
リカオン (日曜日, 05 2月 2023 15:35)
マスクをしていると、ノーマスクの人が疎ましくなり、自分がノーマスクだとマスクをしている人が疎ましくなる。
日本人って昔から人の事を気にしながら生きていたんですね。
こういった文学に書かれると、自分たちを離れて見る視点ができて、蛸壺から一瞬でも出てきて、冷静に概観できるのもいいですね。