なぜ今も、女性天皇・女系天皇・女性宮家問題が論じられないのか？

ねこだるま (日曜日, 23 4月 2023 02:18)

男系派の言う伝統って文化のことなんですよね。

文化論ってのは突き詰めると好き嫌い論になる。
エゴとエゴのぶつかり合いになるわけです。

男系派は「オレは男系継承の皇統がいい」と言うエゴを押し通したいだけ。
エゴにホッカムリするためのワードが「伝統」というわけです。

双系派は「皇室の存続」という現実の目標のために双系を主張してます。

さとがえる (金曜日, 21 4月 2023 09:01)

掲載ありがとうございます。そして皆様の考察で勉強させていただきました。
明治に回帰や先例による男系継承は、自尊心を保つ道具として使われているだけなら、
国の将来を思ったものでないのでは、とも感じました。

男系カルトを歴史認識で論破マンさん (木曜日, 20 4月 2023 22:32)

あと、ねこだるまさんとグッビオのオオカミさんが素晴らしい考察をしてくださいましたので自分の意見を。
ケネス・B・パネル氏の『欧化と国粋』によると徳富蘇峰に代表される明治の若者は欧米諸国の圧倒的な軍事、経済、文化に圧倒されて、自信喪失になったそうです。それで怒りの矛先を江戸時代までの儒教、封建道徳を破壊することで、西洋の文明をよりよく吸収しようといたしました。
西洋人から「日本は素晴らしい文化、伝統がありますね。こんな素晴らしい国を西洋化しないでほしい」と意見も
徳富蘇峰は日本を人形扱いする「屈辱」として捉えていました。
彼らが自信回復したのは日清、日露戦争の勝利で日本はアジアの野蛮国でなく、西洋の文明国グループに入れたという安堵感と、欧米諸国にはない「万世一系の天皇」を保持している自負心です。
戦争の勝利により徳富蘇峰ら明治の若者グループだけでなく、国民全体で日本すげーという愛国心が蔓延りました。
しかし、これも敗戦により崩壊しました。日清、日露戦争で得た権益もすべて破棄され、GHQにより「万世一系の天皇」も否定された。またもや自信喪失です。
それも高度経済成長、バブル経済などで自信回復したのですが、平成以降の大不況でまた自信喪失と…
2003年ごろから「男系すげー論」が蔓延した理由はいくつかあると思います。
新しい歴史教科書運動なので自虐史観見直しが進んだこと、小泉首相が靖国神社に参拝したこと、日韓ワールドカップからネトウヨが発生したこと
「日本すげーぞ本」も記憶が正しければ量産されてきた気がします。
その中で神武天皇から今上陛下まで男系継承が続いているというのは「日本すげーぞ」の道具の中でも
最優秀なんでしょうね。
結局は男系カルトは皇室を愛国心の道具として捉えていないということです。

男系カルトを歴史認識で論破マンさん (木曜日, 20 4月 2023 22:05)

まあ基本的には男系派は明治のパクリと思ってよろしいですね。
帝国憲法、旧皇室典範は「女系継承なんか絶対に認めない。皇統は男系以外は絶対に認めないからな！」という起草者の強い怨念を感じます。
あと、男系カルトの18番である
「帝国憲法や旧皇室典範で男系継承が決まったわけではない。古来からの不文憲法改めて憲法、典範で条文化しただけだ！」というのも
井上毅等のパクリです。
井上毅は帝国憲法について
「我が国の憲法は、欧羅巴の歴史の写しにあらずして、即ち、通つ御祖の不文憲法の、今日に発達したるものなり」と書いております。
西園寺公望は井上が帝国憲法を舶来品と知っているのにも関わらず書いたこの文章を戯論とし「欺己欺人語」つまり己を欺き人を欺く語だと批難しました。
井上毅の戯論は後年、大隈重信にまで影響を与え「憲法という文字は西洋から来たけれども、憲法そのものの精神は不文律となって、皇祖皇宗より約3000年流伝して已まざるもので、それが偶ま成文律となったという迄である」と言っています。
これが男系男子継承が不文法によって伝承されてきたというデマの源流です。

ねこだるま (木曜日, 20 4月 2023 20:52)

男系カルトを歴史認識で論破マンさん：#4

「礼儀」も
「人が人を大事にしたい気持ちを形にしたもの」
と考えれば悪いもんではないんですが。

「伝統」という言葉を軸として、エゴを通すための脅迫に利用されてますね。

グッビオのオオカミさん：#7

＞日本が一番！→日本人の俺様すげー！
＞俺様には日本の誇りがある！
＞と、なってそう…男系保守派たち儒教イデオロギスト達は。

従軍慰安婦～戦争論　の歴史認識のときがまさにそれでしたよ。
あんとき、「保守」というブランドに飛びついて「誇らしい日本のワタシ」という自己愛に早上がりしていた人がどんだけいたことか。
ネトウヨになったかどうかは本人の問題ですが。

グッビオのオオカミ (木曜日, 20 4月 2023 17:47)

追記:
だから結局
日本が一番！→日本人の俺様すげー！
俺様には日本の誇りがある！
と、なってそう…男系保守派たち儒教イデオロギスト達は。

グッビオのオオカミ (水曜日, 19 4月 2023 21:26)

あれかな？日本会議の儒教カルトイデオロギーが自民党の後ろ盾になっており、政治的にすすめたくないのかも知れませんね。
儒教道徳がいけないというよりも「時代が違う」の一言でしょう。
現実には男子にこだわれば悠仁様一人になるのは目に見えています。そこに何かあれば、アウト。子供が出来なくてもアウト。生まれても女子ならアウト。
佳子様、愛子様が結婚して皇籍離脱されれば、数十年の内に、オウンゴールで自滅です。

男尊女卑を「女性にモテないもの」になれば考えも変わるでしょうか？
そもそも時代に合わないから肩肘張って儒教道徳を未だに持ち出すのでしょう。
肩肘張るという事は、もともと自然体では無いという事です。
男系派は明治時代が好き。幕末維新のサクセスストーリーからの日清、日露の輝かしい勝利！
かっこいい明治天皇！
そして昭和の戦後の30年代辺りの価値観も好きそうです。
高度経済成長期。自分達が輝いていた「経済大国日本」。
どちらも、先の大戦の敗戦の記憶を塗り替える様な、勝利の日本！頑張っていた日本！偉大な日本！
そのイメージが彼らの言う「伝統的価値観」のイメージではないかと思います。

リカオン (水曜日, 19 4月 2023)

仮に外国人(特に欧)になったつもりで日本の皇室を見てみる。
→天皇陛下に娘さんがいるのなら、娘さんがつげばいいのに。あんなに素敵なお姫様が継げないなんて、もったいない。日本人っ男尊女卑のアナクロ国なんだね。

仮に数十年後の日本人が2023年の日本の歴史を振り返る。
→あの時女性も宮家を継げるようにしておけば良かったのに。あの時代の日本人は何をしてたんだ。悠仁様お一人になってしまい、もうすぐ天皇制も終わってしまう。

男系カルトを歴史認識で論破マン (水曜日, 19 4月 2023 18:28)

ねこだるまさん

男系派の凄さは政治家、保守系メディアと結託する組織力の強さです
それが、ねこだるまさんが言う
「礼儀知らず！」も確かにレッテル貼りには効果的ですよね。
女系派を悪者扱いするにはね
男系カルトは「女系派は礼儀知らずで、伝統知らずのインチキ野郎」ととんでもないレッテル貼りをしていますが
ノイジーマイノリティである彼らも
バックアップの力が強いので、それなりに支配力を得ることができます。
8割おじさんの西浦が未だに君臨しているのと似ていますね。
これらを見て判断すると直系派は厳しい戦いにはなりますね、小林先生の力を得ようとしてもね。
いくら直系派が正論を唱えても意味不な反論？をし後は
男系カルト「波が過ぎさるのを待つだけ、俺たちには与党野党関係なく同志がいるし力もある。負けるはずがない」と
戦いは厳し意ですが、自分としては
「女系は皇統と認められているのに
女性皇族、女系皇族に皇位継承権がないとおかしい。これは違憲状態を放置しているのではないか」と主張しております。
反論のしようがないですからね。

やなちゃん (水曜日, 19 4月 2023 18:01)

ねこだるまさんの考察、なるほどでした。丁寧に思考を追い、言葉で表現するのが難しいので、自分の現状とすりあわせ拝読しました。
改めて、このサイトとよしりん先生の作品に感謝が深まりました。私は目の前の事で精一杯ですが、少しでも多く皇室に関する正しい知識得るべくチビチビ読書します。皇室にまつわる事は、日本の最後の一番要になる問題ですよね。政治教育色々乗っ取られてるけど、ここは負けちゃいかんと思ってます。

ねこだるま (水曜日, 19 4月 2023 18:00)

男系カルトを歴史認識で論破マンさん：

「伝統」もありますが、背後に「礼儀」を持ってきて暗に脅迫してきてませんかね？

男系派で「伝統を破壊することに「畏れ」を感じる」と言っていた人がいるんですが、
「伝統を守ろうとしないヤツは先祖に対する無礼者」という言葉をバックに控えているんですよ。
これは民衆が皇統問題に入り込みにくいのと同じ構造してますね。

儒教は非常に「礼」を重んじますが、儒教は処世術であり倫理はないと思います。

男系カルトを歴史認識で論破マン (水曜日, 19 4月 2023 17:06)

こんにちは
国民の議論が進まないというより
意図的に男系派が「伝統」というマジックワードで議論をしないよう国民、政治家洗脳していると思います。この「伝統」という言葉はかなり厄介で立憲民主党の泉代表や、国民民主党の玉木代表みたいにコロリと洗脳されてしまうんですよね。

「伝統」という言葉に惑わされずに立憲主義的観点から女系論を見ると
「そもそも日本国憲法下で女系継承は認められるのか？」に当然ぶち当たります。
これに関しては平成13年の福田康夫官房長官の「皇室典範一条が定める「皇統」とは、天皇に連なる血統のことであり、男系及び女系の両方の系統を含むものと考えるということです」で決着がついてます。
これを百地章、倉山満氏などが「解釈改憲」だと、文句をたれているそうです。
貴方たちは安倍政権下の「集団的自衛権は合憲」という解釈改憲に賛成しただろとつっこみたくなりますが。
確かに政府は昭和の時代から現代まで皇位継承は男系継承で行われてきたと答弁しております。
しかし、昭和39年の宇佐美宮内庁長官の「いまの憲法の世襲の中に女系を含むかどうかというのは、これはたいへんな議論の存するところだと思います」にあるように決して「世襲は男系に限る」と断言はしておりません。
遅すぎるくらいですが、議論を重ねて
小泉政権下で女系でも皇位継承できると認められたというわけです。
集団的自衛権行使を無理やりに合憲にしたのは全然違います。
上記を見れば分かりますが男系派にとっては不利な条件ばかりです。だから男系派は議論をさせず、伝統だーに逃げようとしているのだと思います。