「育て方が悪いから発達障害になる」「母親は出しゃばってはいけない」安倍晋三元総理も信奉した「親学」の危険性

 

投稿者:グッビオのオオカミさん

  

 

「育て方が悪いから発達障害になる」「母親は出しゃばってはいけない」安倍晋三元総理も信奉した「親学」の危険性(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース】

https://news.yahoo.co.jp/articles/66ca7a0a2d8d8f94bf49ecf92ee3a964ee9807de

 

家族問題評論家の宮本まき子の記事です。

体験談も交え、全体的に軽い文体で、発達障害と「親学」について書かれていますが、皇室典範改正や統一協会問題、日本会議…そして安倍晋三と自民党安倍派にまで手短かに触れており、なかなか無視出来ない記事でした。

 

3ページ目がなかなか踏み込んでいます。

(本文より、少し長いですが)

『若い世代なら「なぜ?」と不思議がる「選択的夫婦別姓」、「男女共同参画」、「女性天皇の出現」などを、日本の伝統破壊だと非難していて、時代錯誤もウルトラ級。長期政権のトップだった安倍晋三氏とその取り巻きが、思想的に日本会議に近いので、「ジェンダー」など興味もないのか、2022年のジェンダー(男女の格差)ギャップでは、日本は世界先進国146カ国中、「経済」で121位、「政治参加」では139位とビリなのに、どこ吹く風でした。

 

この日本会議が自民党内に多くのシンパを得て、「親学」を親に普及させる「家庭教育基本法」の制定を訴えました。2006年9月に安倍内閣が発足してすぐの12月に「新教育基本法」が制定されます。中でも「親が子の教育に第一義的責任がある」とし、国や地方公共団体(ここにP T Aがいる? )がそれを支援(操作? )すると明記されました』

女性天皇の出現は伝統破壊…どこかでよ〜く、聞くセリフです。

また5ページ目にはこうあります。

(以下、本文より)

『この「親学」が微妙に「日本会議と安倍政権(と旧統一教会? ! )」に繋がり、「家庭教育」の名の下、P T A組織を使って全国規模で賛同者の掘り起こしを図っているのではという疑惑にその頃は全く気がつきませんでした』

なるほど!

確かに日本会議は宗教右派団体が、戦後の左翼運動に反発する形で出て来て、統一協会系の国際勝共連合とも、関わります。

しかし「子供の発達障害は母親の育て方のせいだ、だから親を教育する親学が必要だ!」と、言われても母親にストレスとプレッシャーをかけるだけでしょう。

親学はどうも、宗教的な論理が出所で、科学的根拠はさほどない様子です。

ちなみに親学を提唱する高橋史朗氏の概略

 

高橋史朗 - Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%8F%B2%E6%9C%97

 

愛子天皇論が発売され、7月23日に大規模イベントを予定しています。

他方では安倍晋三銃撃事件から来月でもう一年になります。この件から安倍派と統一協会、宗教右派団体とのつながりが指摘されました。

最近では「子ども家庭庁」が新設されましたが、その"家庭"への執着は「親学」や「女性天皇反対」と同様、宗教右派団体の匂いがします。

安倍晋三の呪いの様です。

 

軽い文体の割にはなかなか考えさせられた考察です。

 

統一協会問題も皇位継承問題も、似非儒教イデオロギー、男尊女卑の自称保守派を打ち破り、新しい時代を迎える日本の将来の希望ために、何としても解決したいと思いました。

 

 

 

 


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コメント: 13
  • #13

    ひとかけら (木曜日, 29 6月 2023 10:23)

    発達障害、学習障害、知的障害の有る私ですが、親に重圧はかけたくないとは思いますね。親も結構な年齢になってきて日々弱っていく現実を目の当たりにしながら仕事が忙し過ぎて自宅の掃除ぐらいしか出来ないのが歯痒いです。私自身も持病を複数抱えており体調を崩さないようにしたいですが、ある程度仕方ないと感じてます。親の介護が絡むようなら人生が激変するかも。その辺も地元の民生委員の人から最近名刺を貰ったので相談しようかなと思いますが、やはり運命は自分で切り開かないとも感じます。
    しかしながら、ファンサイトで記事を投稿したりゴー宣を読み誰かに伝える事が人生の支えになってるのは疑いようがありません。活動を縮小する事があってもゴー宣は読み続けます。

  • #12

    亜門 (水曜日, 28 6月 2023 22:21)

    >「親が変われば子も変わる。親が変わるためには親学を学ばせなければならない」
    >「発達障害児は親が育て方を間違えた結果である。親学で未然に予防しよう」
    >「母親を再教育して、子どもを育てさせれば、社会に従順な良い子になる」
    >「母親がでしゃばりすぎてきたから、家庭が崩壊して離婚が増えた」

    根拠の無い妄想は言わば「信仰」と呼ぶべきものです。そういう意味では実に統一教会らしい考え方ですね。

    問題を構造的に理解せず、個人の資質や責任に押し付けるやり方は社会の至るところで見受けられると思います。虐待被害児童を助けない児童相談所と児童福祉法。生活困窮者を水際作戦で追い返す福祉事務所。インクルーシブの名の下に健常者か障害者の2択を迫る学校教育。

    知識を身に付け、考え続けなくてはいつの間にか騙されて、搾取されてしまう時代だと思いました。

  • #11

    とっとちゃん (水曜日, 28 6月 2023 20:56)

    高橋史朗氏については、以下にリンクを貼りますが障害児を育ててるご家族のブログを通して知りました。
    ( 2012年に大阪維新の会が伝統的な子育てで発達障害を予防しようという条例案を出そうとして、高橋氏も絡んでいるのでは?という話です )
    http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52395036.html

     強度行動障害、学習障害などを育てる上で家庭内にできる療育について親を教育する、というのなら分からなくもないです。
     できるだけ福祉制度に頼らず一般就職できるよう家庭が育てないといけない。
     仕方ないけど、18歳以上の社会不適合者の発達障害者が人間らしく生きられる福祉サービスって厳しいのが現状。
     障害年金や生活保護など国が頑張って削減しているのが現状・・・。障害者は生産性低いから仕方ないけど、時給100〜200円で働いている人も多く・・・。
     私が入所しているグループホームを運営している株式会社さんも放課後等デイサービスといって学校終わりに障害児を対象にした療育をやってまして、できるだけ成人になっても社会に迷惑にならない人間を育てようとしてます。

  • #10

    おてんば (水曜日, 28 6月 2023 20:43)

    ねこだるまさん :#9
    枯れ尾花さん:#5

    賛同致します。
    私も、臨床心理師の先生からアスペルガーと言われましたが、自己診断ではアスペルガーの境界線ぐらいに位置してました。
    今、振り返ると、機能不全家庭で育つと、健全な一般的家庭で育つ人とは真逆の考え方を見出だして生きないとサバイバルできなかったため、考え方が人と違っていただけだと思います。

    そして、アスペルガーと発達障がいのレッテル貼りをする人は、単に、珍しい考え方をする子について理解不可能だから、レッテルを貼ってその子のせいにするのです。
    つまり、親、先生、カウンセラーが「お手上げ」と言えないから病気のせいにして逃げているのですね。
    更に、差別するから卑怯です。

    息子が小1の頃、活発なため、授業中に落ち着いてイスに座ってられなかったそうで、担任の先生から、「息子さんが発達障がいか、お調べになったらどうですか?」と言われ、先生に「たぶん、授業が面白くないからだと思います(本音)。いえ、先生の授業が面白くないのではなく、息子がまだ勉強の楽しさがわからないのだと思います(フォロー)」
    と、フォローを入れながら本音で言い返しました。
    調べたら、発達障がいに近い健常者でした。
    子供のせいにしてはいけません。親のせいでもないです。
    仮に障がいだったとしても、その子に合わせた指導をすれば良いと思います。

  • #9

    ねこだるま (水曜日, 28 6月 2023 19:56)

    枯れ尾花さん:#5

    >今時、発達障がいの原因が親の育て方のせいなどと云うその非常識さに呆れる。

    私も ADHD とアスペルガーであると自己診断、精神科医やってる姉からもそう言われてます。

    で、勉強したんですが、他のは知らんけど ADHD とアスペルガーは脳の器質の問題なので治らんちう話。

    でもそもそも発達「障害」と問題扱いするのもどうかと思いますが。性格の個性の範疇だと思ってます。

    政治や宗教が家族とか精神とかの問題に「べきこと」として言ってくるのはイヤですねぇ。プライベートな話だから。
    親やセンセイや友達、部活や職場の先輩に言われるならありがたいこともあるけど、こっちの事情知らないヤツに上から「べき」こととして言われたくないと思います。

  • #8

    匿名希望 (水曜日, 28 6月 2023 18:02)

    とても興味深い記事でした。外国での話、ちょっと行き過ぎでは…とで思いましたが、その意識の差も興味深かったですし、確かに大人目線でしか政策を考えていなかったと気づきがありました。

    PTA、本当に曲者なんですよね。諦めでやってますが、ある程度子育てに積極的な層が狙われているという話、ドンピシャすぎて、自身の「して、やられた感」に塩塗られたみたいに痛く響きました。

    何度か市Pや県Pの総会に出席した事があります。親学がトンデモと言われだした後だったからか、会ではそれに絡む話はなかったです。ただ、そこから出るリーフレットには親学アピールがあり、地味に布教してるようです。
    リーフレットの製作者が、10年程前に我が地域の子育てセミナーで講演していました。「このリーフレット、読まれなくてもいいんです。ただ、「こういうのがあるな」と認識してもらえるだけでいいんです。」と話していた事が強く印象に残っています。今思うと、こういう地道で人に気づかれないような働きかけが自然と功を奏していたのがわかります。

    日本PTAのロゴマークも、協会のと似ています。朝ごはんの推奨など、国が家庭に干渉できるようなシステムとして家庭教育法案・PTA・親学が機能しているのが気持ち悪いです。それに気づかず、「それはいい事だ」と鵜呑みにしていた自分も愚かでした。

    ただでさえ、親同士の人間関係が拗れる厄介ごとの元凶であるPTAが、こんなトンデモに利用されているのが腹立たしい。マスクでもそうですが、あらゆる政策が子どものために機能してないのも駄目すぎます。「こども家庭庁」、全く肝心なとこ動けてないし、単なる協会の手先に成り下がるのだけは勘弁してほしい。

  • #7

    サン (水曜日, 28 6月 2023 14:15)

    日本会議も統一協会も陰謀論者も、つまりは「分断」を招く点で共通しているなと。
    現代の家族を、皇統を断絶させ国民を、有志の団結を分断する。そして取り込むと。
    「分割統治」は侵略の常道ですからね。

  • #6

    リカオン (水曜日, 28 6月 2023 12:48)

    グッビオこオオカミさん、面白い記事をありがとうございます。

    >日本の女性の地位を男性より劣らせる何百年もの慣習を、当然のことのように現代まで引き継いできた(遅れている)政権へ反発した女性たちの「無言の反抗」の結果が「止まらない少子化」の一因だという事実

    のあたりは納得です。
    保守カルトの人達は時計を逆回しにしても女性がそこに収まる訳がない事が分からないのでしょうか?かえって少子化が進行するだけだと思いますが。

    それにしても、自分もPTAの行事に出た時親学やってましたよ。全然気づかなかったなぁ。細かくは思い出せないが、子育ての悩みは家族で話し合う機会を作りましょうといった内容だったかな?

  • #5

    枯れ尾花 (水曜日, 28 6月 2023 12:31)

    今時、発達障がいの原因が親の育て方のせいなどと云うその非常識さに呆れる。
    一部の発達障がいの特徴としてコミュニケーション力や対人関係における質的な問題が挙げられるが、臨床の場でそれと似た特徴を表す「愛着障害」という病態はあり、それは親からの虐待やネグレクトが原因になることは知られているけど。
    親学なるものを提唱している輩はそこら辺ごっちゃにしているんじゃないか。極めて雑だし、それと恐らくは男尊女卑やLGBTに対する差別心と同様、障がい者に対する差別心の強いことがそのような考え方をさせる一因になっているじゃないかな。

  • #4

    大阪の一会社員 (水曜日, 28 6月 2023 12:28)

    国民は、当たり前だが、様々な境遇を持った人間の集まりです。
    この様な教えを信奉していたという事は…
    腹の底で、国民を区別して、そんな目で見てたのか!
    美しい国とは、よく言えたもんだ。

  • #3

    バチガミ (水曜日, 28 6月 2023 11:00)

    ワシの子ども時代は姉妹兄弟含め、昭和的家庭像とは真逆の家庭(そもそも家庭と言えるのがどうかも怪しい)でしたが、グレることなく半世紀生きているわけで「親がなくとも子は育つ」のであります。
    なので、「大きなお世話だよ安倍晋三」と言いたいです。

  • #2

    たこちゃん (水曜日, 28 6月 2023 07:50)

    カレーせんべい様

    昨夜は遅くまで、配信お疲れさまでした。

    私の友人に、発達障害児を持つ母親がいます。
    3歳児健診の時、障害を指摘されたそうです。

    もう一人の子を保育園へ送り届けた後、障害のある子と発達教室へいっしょに通うなど、健常児を育てるよりも随分苦労しています。

    前向きな彼女は2人の子を分け隔てなく育てていますが、それでも障害のある子の将来には心配がつきないようです。

    子育ての全責任を母親にのみ押し付け、母親を追い詰める親学の支持者には、怒りを禁じえません。

  • #1

    さとがえる (水曜日, 28 6月 2023 06:12)

    グッビオのオオカミさま、記事ご紹介ありがとうございます。
    記事内の「早寝早起き朝ごはん」協議会のページを見てみました。
    トップ https://www.hayanehayaoki.jp/index.html
    リーフレット https://www.hayanehayaoki.jp/download.html#pamph
    朝ごはんレシピは、そこまで手が込んでなく、時間があれば作ってもいいかなとの印象です。
    ただ、一部リーフレットには「家族みんなで話そうよ」等、重要であるが現代の共働きでは困難な点も…
    あとは子どもの早寝のために毎日外遊びとの記載。
    そもそも専業でも外遊びはたくさんさせるのは困難なのに、保育園に行っていたら難しいのですが…
    どうしても専業主婦ありきの「(勝手に思っている)伝統的家族観」に縛られている印象です。