≪ブログ感想≫ 永続的な音楽視聴について

 

投稿者:なおジョカさん

 

大須賀さんのブログ、「永続的な音楽視聴」の安定性を興味深く読みました。

https://www.gosen-dojo.com/blog/42256/

 

このことが「キャンセル」と関連があるんだということが、新たな気づきでした。

 

よしりん先生の「歌謡曲」の新番組も始まることですし、こちらのサイトでも、「音楽の供給手段」について皆さんと語らうことができればと思い、投稿します。

 

僕は47歳ですが、共感してくださる同年代の方も多いのではないかと思います。

 

・・・

 

僕は静岡県生まれの野球少年で、ジャイアンツの大ファンでした(過去形)。

小学4年生のころ、ジャイアンツの選手の応援歌が入っていた「カセットテープ」をラジカセでよく聞いていました。その頃覚えた応援歌は今でも歌えます。

 

中学ごろから音楽に興味を持ち始めますが、1990年前後というのは、CMソング、ドラマの主題歌等、テレビのタイアップソングがとてもよく売れた時代で、僕もそのような曲の「8センチCD」を買っていました。

 

いろんな音楽を聴きつつ、僕が心底夢中になった最初の音楽は、渡辺美里です。

過去の作品も全部聞きたいと思い、「レンタルCD」を借りて「カセットテープ」に録音する、ということをやりました。

手持ちの「カセットテープ」が増えて行きましたが、でも本当に気に入った作品は結局「CD」で買ってしまう、という経験を、そこのあなたもされましたよね??笑

 

 

そしてしばらくは「CD」全盛の時代が続きます。

「CDショップ」は宝の山であり、心安らぐ場所であり、何よりも大好きな場所でした。

 

ポータブルプレーヤーもいろいろと誕生しますが、カセットテープの「ウォークマン」、「CDウォークマン」、「MDウォークマン」を一通り使いました。

 

そしてついに、ポータブルプレーヤーの黒船、「iPod」が2001年に登場します!初めて「iPod」をパソコンとつないで、パソコンにある曲があっという間に「iPod」に飲み込まれていくさまを見て、僕は心底感動しました!

あの小さなボディに途方もない数の曲を入れてどこにでも持ち運べるという、すばらしい時代が来た!と思いました。

今でも同じ感動を「iPhone」で味わっています。

 

そして今は「サブスク」全盛の時代ですが、その前に「ダウンロード」の時代もありましたね。

会社の女子社員が「iTunes」の機能を使って僕にバンプオブチキンのアルバムをプレゼントしてくれたことがありました。

彼女がプレゼントしてくれたものが自分の「iPhone」に届くという不思議を実感するとともに、かわいい女子からそのような粋なプレゼントをもらったことに舞い上がったものでした。

 

さて、ここで僕の中での「音楽供給手段」の進化は終わりました。

サブスクで音楽を聴くことに理由なく抵抗がありましたが、大須賀さんのブログを見て、自分が感じていたことが何なのかが少し具体的にわかりました。

 

今でも僕は「CD」を買うか、「ダウンロード」をするか、どちらかです。

ただ、中学の時にほとんどすべてのこずかいを音楽に注ぎ込んでいた時に比べると、買うことができるCDの数はグッと減りました…。

新しい音楽に対する興味も薄れ、必ず買うCDは浜田省吾とミスチルの新作だけです。

 

「CDショップ」が驚くほど少なくなっていることには、心底さみしさを感じます。

中学生の時に通った商店街のCDショップの情景を、僕は今でも思い出すことができます。

あのキラキラとした輝きを、今、他のどのような場所でも僕は見出すことができません。

予約していた浜田省吾のアルバムを「CDショップ」で受け取る日を、何日も前からカウントダウンしていたものです。

今思えば、とっても贅沢な経験でした。

 

僕はジャニーズを聞きませんが、ジャニーズファンもきっと同じような思い出をお持ちでしょう。

これは貴重な文化であり、青春です。

 

そんな大切なものが、キャンセルカルチャーに奪われようとしています。

 

それに危機感を覚えない鈍感大衆とは、もう絶対にどこまでも鈍感な輩なので、何を言っても無駄だと思います。

 

そんな鈍感野郎どものつまらないバッシングで一つの文化がつぶれるのであれば、もうやりきれませんね…。

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

私は今も昔も女にモテないわけですが、それでも昔は

 

「あっ、そのCD、僕も持ってるよ♪」

「今度、あのCD、貸してあげるよ♪」

 

という会話から、なんやかんやかかんにいかんやがあったわけです(笑)

 

大須賀さんがブログでおっしゃっていた

「音楽ソフトは「所有」するものではなく「一時的に聴く権利を与えられる」ものに変化した」

というのは、なるほどと思いました。

 

考えてみれば、音楽がCDからサブスクへ移行するまでの時代、ちょうど「会社」も正社員ではなく派遣を雇うことで、労務費が「固定費」から「変動費」にシフトしたわけです。

 

それもある意味「所有」から「一時的な権利」と言えるのかもしれない。

 

時代は果てしなく「自由」を推奨するけど、「耕す」ことが疎かになっちゃうと、「文化」は先細りになるでしょうね。

 

文化を育てる土壌を根こそぎ抹消(キャンセル)するとは、あまりにも乱暴です!

 

 

明日9月23日20時からのよしりん・チェブリン、悪のタッグ

「歌謡曲を通して日本を語る」への期待が膨らみます!

https://www.youtube.com/watch?v=vGVDCFSQ920


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コメント: 16
  • #1

    パワーホール (金曜日, 22 9月 2023 23:47)

    なおジョカさん
    お生まれは富士市でしたよね。私は今富士市に住んでいますので、もし富士市に帰ってくるようなことがありかつ機会があればお会いしたいです。

  • #2

    なおジョカ (土曜日, 23 9月 2023 08:32)

    確かに。会社の「固定費」から「変動費」もそんな流れの中で変わっていったんですね。利便性の裏でなくなるものは、淘汰されているものなのかもしれませんが、寂しいことは寂しいです。愚かな思い込みで自分から文化消滅に無自覚に加担する大衆は、もうどうしようもないレベルですねぇ。

    ※パワーホールさん、
    はい、僕は富士市生まれです。富士市のゴー宣ファン、うれしいですねぇ!いつかお会いできればいいですね。たまに実家に帰ります。僕の聖地は富士本町商店街の、駅の近くにあった「すみや」です。オアシス以上の存在でした。

  • #3

    madoka (土曜日, 23 9月 2023 09:11)

    私も昔から、常に音楽を聴いてました^_^

    カセット、CD、MD全部体験しています。他県に住んでいた好きな男の子とお互いのお気に入り曲を入れたカセットテープを交換したりもしたし、自分でラジオ番組を作ってカセットに吹き込んで高校のクラスで回したりもしてました(何やってんだ 笑)
    邦楽はレンタルで借りてMDに録音するけど、大好きな洋楽はCDを買ってました♫
    あと、父が大量のレコードを持っていたので、小さい頃はビートルズを聴きながら母と妹と踊ったり、父がブラックミュージックを楽しんでいるのを見たりしていましたので、レコードも身近でした。
    今はすっかりサブスク派で、どうしてもCDを手元に持っていたいものはたまに購入しますけど、なんせ子どものいろいろで入り用な物の方が多く、母の娯楽は後回しですので、全然買わなくなりました。そういった意味では、月額でいろんな曲を聴かせてもらえるサブスクは個人的には有難いです。アルバムの中のこの曲だけ欲しいんだけどなー、、みたいな事もサブスクなら可能なので。

    ただ、子ども達には、是非アナログな音楽機器にも触れ合って欲しいなーとは思っていて、なんか方法があったら試そうとは常々思っています。

    ☆☆☆長女が百人一首にハマっていた時、ポータブルカセットプレイヤーとカセットをプレゼントしましたが、あっという間に落として壊してダメにしやがりました_:(´ཀ`」 ∠):

  • #4

    なおジョカ (土曜日, 23 9月 2023 09:40)

    madokaさん、いいですねー。好きな子とやり取りする媒体になるというのがいいですよね。その話を聞いて思い出しましたが、ミスタードーナツでバイトをしているときに、ミスチルの初期のアルバムを2枚、かわいい女子から貸して下さいと言われてすごくうれしかったことを覚えています。僕の年代だと、浜省では打ち解けられませんが(苦笑)、ミスチルでは打ち解けられました。

    僕も、もし自分がサブスクを使うようになったら絶対にその便利さに感動するに違いないと思っています。サラリーマンの厳格なこずかい制でのもとでがんじがらめなので、サブスク代さえもケチっている有様です。今はレコードやカセットがリバイバルしているので、将来CDも珍重されるかもしれません。

  • #5

    madoka (土曜日, 23 9月 2023 09:42)

    つけたし。

    サブスク、歌詞を見る時も携帯を見なきゃいけないのが、便利でもあるけど、つまらなくもあります。洋楽CDの歌詞を歌詞カード見ながら必死で覚えた体験は、やっぱり紙の手触りとか、カードのデザインとかと共にあるから楽しいんだと思うし、そうやって覚えた曲は今でもスラスラ歌えるんですよねー♫

  • #6

    madoka (土曜日, 23 9月 2023 09:52)

    #4
    浜省さんは、ちょっとわからないけど、父が好きだったので、吉田拓郎や中島みゆきならむっちゃ好きです♫周りに共感してもらえる人いないですけどね(笑)他にもいろいろ好きだった父の影響で、私のストライクゾーンも結構広めで、演歌とかも好きです(笑)

    そうそう、アナログな録音機器って、録音中待ってなきゃいけなかったり、早送り、巻き戻しにじかんがかかったり、今じゃ考えられないようなめんどくさい作業だけど、それがまた楽しかったのかも、とも思います。

    話し出したら止まらないっすね(笑)

  • #7

    あしたのジョージ (土曜日, 23 9月 2023 10:51)

    私が小学生の頃はレコードでマンガや特撮のヒーローものの音楽を聞いたり、それと同時に笠置シヅ子さんの東京ブギウギや美輪明宏さんのヨイトマケの唄やあのねのねの赤とんぼの唄やモップスの月光仮面をよく聞いていました。

    兄がカセットテープに荒井由実の「あの日に帰りたい」を録音していたので中学生の頃たまに聞いていました。

    私は歌謡曲に対して捻くれてみていたところがあったので、どこかで馬鹿にしていました。

    今は違います、大好きになりました。

    その後はジャパンやデビッド・ボウイなどの洋楽が好きになりました。
    レコードからCDになりました。
    今でも中古で買ったりしています。

    スマホでよくYouTubeの洋楽の昔のPVを観たりしています。
    その当時には観れなかったものを。
    便利な世の中になったもんだなぁとしみじみ思います。

  • #8

    馬ノ骨 (土曜日, 23 9月 2023 11:25)

    僕はいまだにディスクユニオンやタワレコ行くのが楽しみですよ。
    どうもサブスクの波には乗れなくていまだにレコードとCDが主流の中年です。あとJ-WAVE(別名、リベラル総本山)を聞いてるとサブスクいらなくて(笑)

    どんな社会不適合者でも芸術や文化が受け皿として機能する社会が望ましいですね!だって今も昔も「愛すべきダメ人間」が沢山いるもん。 (嗚呼……愛おしい⁉……)
    それなのに情緒も風情も知らんつまらん人間が根こそぎキャンセルしようと躍起になってる姿を見ると悲しいし怒りを感じます。

    「歌謡曲から日本を語る」大変良いと思います。音楽ならイデオロギーや社会的立場を超えて受け入れられる側面があるので多くの人に届くと思うし、またそれを望みます。

  • #9

    千本通り (土曜日, 23 9月 2023 12:21)

    今は歌謡曲というジャンルが無くなりましたから。なかにし礼さんが作詞家から小説家に変わったのが平成になってから。歌謡曲というジャンルは一応昭和で終わっているんだと思います。スマップとかはJポップという括りになるんだと思います。
    歌謡曲や演歌には不倫をテーマにした曲が多いのですが、今は広末涼子や倉持師範のように不倫は叩かれる時代なので、時代が違うといってしまえばそれまでなんですが、歌われ続ける曲を生み出さないと文化が細ってしまいますね。

  • #10

    はな丸 (土曜日, 23 9月 2023 12:28)

    サブスクなどというものに全くついていけてない50前の男です。

    私にとっては、音楽は「クルマでドライブ中に聞くもの」
    免許とって30年以上変わりません。
    録音媒体はカセット→MD→デッキ内蔵HDD→SDと移り変わりましたが、ソースがCDであることは一貫して変わりません。
    学生時代にテープの残量を気にしながら一生懸命録音していたのが懐かしいです。
    MDが出たときは衝撃でしたが、あれほどすぐに廃れてしまうとは。

    既にレンタルCDショップも少なくなり、売場もかなり縮小されてきてますね。
    CDを借りることが難しくなったら、サブスクに移行するか・・・いや、齢とともにそういったことへの執着心が薄れてきてますから、諦めてラジオしか聴かなくなっちゃう気がするなぁ。

  • #11

    なおジョカ (土曜日, 23 9月 2023 15:06)

    カセットテープのケースの曲名書きも、面倒ですが楽しい作業でした。ホントに話し出したら止まりませんね。

    ラジオも青春には欠かせない媒体です。自分がリクエストした曲がかかったら、失神モノです。

    皆さんの経験、楽しく読ませていただいています^_^

  • #12

    サン (土曜日, 23 9月 2023 15:47)

    電子書籍もそうで、購入したのは所有権ではなく、あくまで一時的に読む権利に過ぎないんですよね。これだから配信は怖いなと。。
    所有権を担保した音楽配信や電子書籍は難しいのでしょうかね。。

  • #13

    枯れ尾花 (土曜日, 23 9月 2023 16:23)

    よしりん先生の作品は必ず紙で購入してます!
    (他人には極力貸しません。読みたいと言われ脱正義論貸してしまったが、半年返ってきましぇん)

  • #14

    madoka (土曜日, 23 9月 2023 17:29)

    #11 なおジョカさん
    確かにーーー!!
    カセットテープのタイトル書き!!!楽しかったです(*´∀`*)ちょっと緊張するし(笑)

    私もラジオっ子でした♫夜中に勉強とか課題しながら、NHKの青春アドベンチャー聴いて、中島みゆき聴いて、スクールオブロック聴いて、ジェットストリーム聴いて、、、みたいな♫

    元々テレビ見ずにラジオつけてた我が家ですが、なんだかラジオもコロナでうざくなってきたので、ラジオもさっぱり聴かなくなりました。
    子ども達は私が気に入った曲のサブスクプレイリストを聴いてます。たまに、チャートとかを流してると、「この曲プレイリスト入れて!」と子ども達からリクエストがあったりします。

  • #15

    さらうどん (土曜日, 23 9月 2023 21:24)

    私もレコードに慣れ親しんだ世代ですね。
    CDが世に出始めてからも、しばらく粘ってレコードを買い続けてました。
    平成の始め頃に、ようやくCDを渋々買い始めましたが、
    その頃も中古レコード店などでレコードを買い続けていました。

    最近になって、CDよりもレコードの方が記録媒体として長持ちするという話を聞いて、
    レコード大好きで拘り続けていて良かったなと改めて思いました。

  • #16

    おおみや (日曜日, 24 9月 2023 13:39)

    ・先日、新宿のタワレコに行くとエレベーター内のマスク数が13人中1人。(ここは本当に日本か?)という妙な感覚に。
    ・MYウォークマン(=ちょっとだけ音質にこだわってAシリーズ)はCD由来音源だらけです。心のしがらみを意識し取り払ってみてモノを考えてみよう、はプリンスから学びました(勿論ゴー宣も、です)。イヤホンはたまにバランスドアーマチュアの音質でも聴きたくなるのでそういう時にはSONYのXBA300。名前が似ているXBB系統ウイルスにも罹っていないので元気に街歩きのお供に。
    ・【CD時代ならではのハプニング?】
    結婚式の時に新郎(私)がCD音源の「能登はいらんかいね(坂本冬美)」を披露する、というのをやったのですが、式場の方が間違えて3回カップリング曲をかけ…埒があかないので違うメロディーで歌詞をのせて強行。その地獄の時間をやり終えて、控え室に一旦引くと…司会者さんが大慌てで「誠に申し訳ございません!間違っておりました。やり直して頂けますか?それとも会場の皆様にお詫びをしましょうか…?」『いえいえ、何もしないでください。こういうハプニングもまたあってこその式、でございますよ。』で通しました(地元の招待客さんは皆知っている名曲ですからメロディが違う事は気づいていますし)。しか~し!あの時の映像、自分があまりにつらそうに歌っているのでその部分だけは早送り~。