≪感想≫ SPA!呉座氏の連載記事「松本人志への接待は将軍様以上か!? 上納システムの歴史を暴く」に違和感あり

 

投稿者:ねこ派さん

 

SPA!で必ず読むのは、もちろん小林よしのり先生のゴー宣ですが(というか、ゴー宣を読むのが目的で、SPA!を買っています)、それと、最近よく目を通しているのが、歴史学者・呉座勇一氏の連載です。

 

「呉座式 日本史フルネス」なのですけれど、今号のは、読中読後、違和感を覚えました。

 

松本人志への接待は将軍様以上か!? 上納システムの歴史を暴く

https://nikkan-spa.jp/1974243?cx_clicks_art_mdl=1_title

 

週刊文春による松本人志の性加害疑惑報道において、後輩芸人から松本人志への「女性(SEX)上納システム」があった、との記事を呉座氏が知って、そういえば中世の日本でも「女性(SEX)上納システム」があった、室町時代の足利将軍や、鎌倉時代の源頼朝について、それは史料で確認できる、しかし、それは中世の日本における悪習であって、今回の松本人志についての文春報道を知ると、かかる悪習が、芸能界ではなお存続しているようであり、本当に存続しているのなら、見直すべき、といった内容です。

 

どうやら呉座氏は、芸能界というやくざな世間のことを、知ってて知らないふりをしているようですね。

 

室町時代の足利将軍への女性上納の例として、ある皇族が親王宣下を受けるために、当時最高権力者であった将軍・足利義満に、愛妾を差し出したことを書いていますが、しかし、ほぼ同じ頃に義満は、観阿弥という芸能を生業とする者から、後に能の大成者となる子息の超絶美少年・世阿弥の差し出しを受けています。

 

つまり、中世の日本では、女性だけでなく男性(美少年)のSEX上納システムもありました。呉座氏は歴史学者ですから、当然、ご存知かと思います。

 

男性(美少年)のSEX上納システムは、つい最近、キャンセルカルチャーの憂き目に遭ったジャニーズ文化において、窺い知ることが出来ました。上納先は、ジャニー喜多川氏でした。

また、上納とは言うものの、それは、枕営業や美人局やハニートラップと、紙一重の行為と言っていいでしょう。

 

女性、あるいは男性(美少年)のSEX上納が悪習なら、それと紙一重と言っていい枕営業や美人局やハニートラップもまた、悪習でしょう。当然ですね。

枕営業や美人局やハニートラップという悪習が、世間から、それもやくざな世間である芸能界から、なくなるでしょうか?

なくなるわけがありません。

そこまでしても、上昇したいのだ、権力を掴みたいのだ、成功したいのだ、あるいは引きずり下ろしたいのだ、という欲望は、世間で生きる人達の中から、消えることはありません。

 

ちょっとでも世間を知っていれば、こんなことは、誰でも、すぐ認識出来るはず。

呉座氏も、当然、認識出来るはず。

そうすると、枕営業や美人局やハニートラップとは紙一重の、男女を問わないSEX上納システムが、やくざな芸能界において見直され、なくなるものでしょうか?

多分、なくならないでしょう。呉座氏も、そう認識して然るべきです。

なのに、それは悪習だから、本当に存続しているのなら、見直すべき、なんて書いている。

どうやら呉座氏は、キャンセルカルチャーが席巻している、今の日本の言論状況に忖度しているようです。

 

だから、今回の呉座氏の連載記事に対しては、知ってて知らないふりをしているな、という感想を、私は、違和感と共に抱いたのでした。

なお、今号の「呉座式 日本史フルネス」のタイトルは『権力と性 松本人志は将軍様以上!? 権力にはびこるSEX上納システム』です。

私には、苦笑を禁じ得ない文字の羅列に見えました。

 

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

YouTube生ライブを収録している喫茶ヲワカでは「お菓子セット300円」を毎回頼むわけですが・・・、その実態はゴー宣ファンの皆様からの『お土産品』なんです。

 

つまりマスターたっちゃんは、ゴー宣ファンにお菓子を上納させて、それを売りつけることで利益を得ている!!

 

「お菓子上納システム」の完成です!

 

とまぁ、モノは言いようですね^^

 


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コメント: 2
  • #2

    新米派 (火曜日, 13 2月 2024 01:47)

    親王宣化のために時の大物へ妻妾を上納したというのは、現代で言うと女性皇族が政治家なり大手芸能事務所のドンなり大御所お笑い芸人なりに上納されるみたいなものでしょうか。

    筆者の呉座勇一さんは現代の性上納システムに批判的なようですが、あの時代においても三条公忠のように「比興々々」と批判的に感じる者が存在したことは興味深いです。
    それまでの慣習がキャンセルされるのは、それを批判的に感じる者が増えたからですが、その一方で「みんな知ってることだから」「世間から無くなるわけないから」と慣習を保守しようと構える人も、やはりいつの時代もいたのでしょう。特にあの時代の足利義満や、現代で権力を掴んだ大物達にとって性上納システムを含めた様々な既得権益を脅かされるのは死活問題なのでしょう。

    悪習だからといって歴史のある慣わしをただちにキャンセルしてよいのか、そもそも良習と悪習を区別する基準はどこにあるのか、というのはなかなか難しい問題だと思います。
    もし三条公忠的に考える人がおらず、この日本においてずっと足利義満的な男女の価値観が続いていたとしても、案外それはそれで秩序立った道徳体系として成立し得るのかも知れません。
    現に、まさかご自身が親王宣化を受けたいから言っている訳ではないのでしょうが、「男系維持のために愛子様や佳子様を旧宮家系男子に上納せよ」という破廉恥な言説が、玄孫さんとその取り巻きから大真面目に語られているほどなので。

  • #1

    リカオン (月曜日, 12 2月 2024 08:04)

    そのうち合コンの幹事も上納システムのアテンダントと糾弾されるようになるのだろうか?
    どこまでも拡大解釈したら焼け野原になってしまう。