天皇陛下、皇室の在り方を語る。

 

投稿者:まいこさん

  

天皇陛下、御誕生日おめでとうございます。

 

記者会見全文を拝読いたしました。

 

天皇陛下 64歳の誕生日 【記者会見全文掲載】

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240223/k10014367841000.html

 

 

 

(問5)

皇室の課題に関してお尋ねいたします。

安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議の報告書が国会に提出されてから、2年が経過しました。

皇族の減少と高齢化に対する陛下の受け止めと、皇室の活動の将来像をどのようにお考えになっているかをお聞かせください。

 

宮内庁の広報室が設置されて間もなく1年となりますが、海外王室のようにSNSでの積極的な情報発信は行われていません。

 

皇室へのバッシングと受け取れる一部の報道やインターネット上の書き込みが続いていますが、情報発信のあり方や誤った情報への対策についても併せてお聞かせください。

 

 

(天皇陛下)

現在、男性皇族の数が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること、といった事情により、公的活動を担うことができる皇族は以前に比べ、減少してきております。

 

そして、そのことは皇室の将来とも関係する問題ですが、制度に関わる事柄については、私から言及することは控えたいと思います。

 

昨年もお話ししたとおり、皇室の活動についての情報発信を考えるのに当たって、その前提として、皇室の在り方や活動の基本に立ち返って考える必要があると思います。

 

皇室の在り方や活動の基本は、繰り返しになりますが、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。

 

そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくことは大切であると思います。

 

皇室を構成する一人一人が、このような役割と真摯に向き合い、国民の幸せを願いながら一つ一つの務めを果たし、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくものと考えております。

 

国民と心の交流を重ね、国民と皇室の信頼関係を築くに当たっては、皇室に関する情報を、国民の皆さんに、適切なタイミングで、分かりやすく発信していくことは大事なことであると考えています。

 

具体的な情報発信の行い方については、現在、宮内庁で検討が進められていると承知しております。

 

***

 

「国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすること」

 

「時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくこと」

 

「国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくもの」

 

 

真の「公」、「伝統」、「保守」とは何かということをお教えいただいたように感じます。

 

天皇陛下と麗しき御家族さまと共に、この時代を歩ませて戴けることに感謝申し上げます。


↓(スポンサーリンク)↓



コメント: 8
  • #8

    ひなた (日曜日, 25 2月 2024 11:22)

    天皇陛下のお言葉
    「現在、男性皇族の数が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること、といった事情により、公的活動を担うことができる皇族は以前に比べ、減少してきております。
    そして、そのことは皇室の将来とも関係する問題ですが、制度に関わる事柄については、私から言及することは控えたいと思います。」

    皇室の将来に関係する問題について、天皇陛下が言及することを控えるという状態をこのまま続けていいのだろうか。
    皇室に関係する問題については天皇陛下と皇族の方々が決定する、
    そのために、皇室に皇室典範を奉還するべきである。
    憲法改正が最善ではあるが、一時的な策として、
    現在の皇室典範に、「皇室典範は、天皇陛下と皇族の方々によって改正できる」というような内容を条文に書き加えることを国会議員に提案したらいいと思います。

    皇室典範の改正は、後世の歴史に残る責任重大な案件なので、「男系継承が皇室の伝統」という根拠不明の大騒音に怯えて、国会議員の責任を放棄している国会議員が大半である現状です。
    それなら、中途半端で余計な改正をさせずに、「皇室に皇室典範を奉還する」ことで、無責任な国会議員の責任を回避してあげればいいと思います。

  • #7

    新米派 (日曜日, 25 2月 2024 05:24)

    皇位継承問題について直接的な言及を控えられたことはやむを得ないと思います。
    その上で、関連質問へのご回答において「愛子は私たちの手元で育って」という表現を二度に渡って繰り返されました。
    実現性に疑問がある(旧宮家系男子などによる)養子入りよりも直系継承を望む自分としては、陛下において≪幼少期より皇室の中で育み皇族としての生き方が形成されることによって、皇位継承者たる資質が備わり得る≫とお考えになっているようにも感じました。

    元より皇族方とりわけ天皇陛下におかれては、ご自身の言動が政治性を持たないよう努めておられます。そのような皇族方のご発言を切り取って、これが大御心であると僭上するつもりはありません。伝統的な技芸と革新的な技術、保守派の情念とリベラル派の理論――など二項対立しがちな事柄に対して、常にその双方へ心配りされ、国民の統合に心を砕かれていることは今回の記者会見だけを拝見してもよく分かります。

    男系派(の一部)は直系派に対して外来フェミニズムに侵され王朝交代を企てる売国奴だと言い、直系派(の一部)は男系派に対して平和憲法の平等規定を無視し皇統断絶に導く非国民だと言います。
    天皇陛下におかれては、これだけ国民が皇室のあり方について真剣に討論していることにご感銘を受けておられるかも知れませんし、それと共に皇室というご自身たちのことで国民が分断してしまっていることに心を痛めておられるかも知れません。

    極めて不均衡な政治状況を打破するためには、一時的にせよ敢えて激烈な言動を採らざるを得ないことがあると信じているので、直系派である自分としては引き続き男系派の不備を衝いていこうと考えています。けれども個人的には、男系派も彼らなりに国を想っての主張だと疑ってはいませんし、決定的な分断を避けるためにも罵倒語などを用いることは今まで同様我慢したいと思います。そしてできることなら、この皇位継承問題について男系派直系派いずれかが惨めな敗北を迎えるとしても、ひとまずの決着がついた時には、その日だけでもお互いを労い合いたいものです。

    議論を封じた馴れ合いの野合を統合だとは思いません。しかしながら、再び大御心を僭上してしまうと、皇位継承が非現実的な方向に進んでしまうこと以上に、相手の存在そのものを否定するような分断が国民の間で永続してしまうことこそが、陛下が最も避けたいと思っておられるのではないか――自分はそう考えています。

  • #6

    パワーホール (土曜日, 24 2月 2024 21:27)

    コロナ騒動について言及されていますが、陛下も国民との触れ合いを制限され相当辛かっただろうと思います。男系固執派もですが感染症専門家連中も陛下に対し相当ひどいことをしたと思います。
    愛子さまについても触れられていますが、是非とも福祉に関心を持った愛子さまに天皇になっていただきたいです。そうすれば、日本も福祉国家となるはずです。

  • #5

    おしょー (土曜日, 24 2月 2024 21:04)

    「時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくことは大切である」

    神武天皇の男系子孫でなければ、天皇のお子様でも皇統として認めない! という変なヤツらとは違う、柔軟さと温かみ、家族そして全国民への優しさ、また覚悟を感じられ、ありがたい限りです。

  • #4

    東京旅行中 (土曜日, 24 2月 2024 15:26)

    全文を読みながら、(既出かも知れませんが)そういえば今上陛下は皇后陛下のことをお名前で呼ばれているなと言うのが印象に残りました。
    上皇陛下は「皇后」とお呼びだったかと。
    皇后陛下の「個」を大切にされるがゆえの選択かなと想像しますが、皆様はどのように解釈されますか?(重ね重ね、既出だったらすみません)

  • #3

    のーたん (土曜日, 24 2月 2024)

    「眞子さまと小室圭さんが皇室に残っていたら、小室さんが上皇になっていた可能性もあった」などという言論を男系妄想派の人が言っているようですが・・・。
    女系天皇を認めると、王朝交代が起こり、「小室」王朝になるという印象操作でしょうね。
    男系固執派の言うとおり、「男系継承が伝統」「女系は王朝交代」だと仮定しても、
    「愛子様に天皇に即位していただきたい、愛子様の子孫が皇位を継承して未来の日本を導いていただきたい」というのが現在の皇室の在り方を目の当たりにしている日本人の心情だと思います。
    「二千年以上続いた男系継承」を捨てて、「王朝交代」して、新たな日本をこれから何千年・何万年と続けていく、
    それでいいと思います。
    「王朝交代でもいい、愛子様に天皇になって頂きたい」という声を広げてはどうか?
    悠仁様の系統以外の場合、旧宮家系子孫と愛子様や佳子様の子孫と、どちらに皇室を継承して頂きたいか?
    王朝交代であろうと何だろうと、これを国民投票なりで決める時か?

  • #2

    グッビオのオオカミ (土曜日, 24 2月 2024 10:34)

    陛下の聡明で心優しい人柄がよく表された言葉ですね。
    まいこさんが言われる
    『真の「公」、「伝統」、「保守」とは何かということをお教えいただいたように感じます』
    …つい、公共心や伝統や保守というと肩肘張って、力の強さや、自分たちが他と比べて如何に優秀かを示したくなり「何するものぞ!」という言動をしてしまいがちですが、それは伝統でも保守の本当の目的でも無く、陛下の「御心」にかなうものでも無いでしょう。
    また、日本の国柄の良さは、国民に寄添われる心優しい皇室の伝統精神にあると思います。

    何はともあれ、天皇陛下のお誕生日を今は素直に喜びたいて思います。

  • #1

    ひとかけら (土曜日, 24 2月 2024 05:20)

    状況に応じて少しづつ変化させていくのを躊躇わないという心構えが保守には必要ですね。