投稿者:まいこさん
「光る君へ」第12回、道長の2人目の妻となる源明子の恐ろしい告白が、記事になっています。
「光る君へ」源明子の告白に戦慄 役のヒントは六条御息所
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fdbb3f702df44d94c80427a4d9482fdf0145b14?page=1
元記事
https://www.cinematoday.jp/news/N0142141
「よい話だ。そなたが道長の妻になれば醍醐の帝につながるわれらにも光が当たるやも」と喜ぶ兄に対し、
明子は「道長の妻となれば兼家に近づけます。兼家の髪の毛一本でも手に入れば憎き兼家を呪詛できます」
「私の心と体なぞどうなってもよいのです。必ずや兼家の命を奪い、父上の無念を晴らします」と
兼家(段田安則)への復讐を誓った。
***
花山天皇を騙して退位させ、藤原兼家が摂政に上り詰めた寛和の変(986年)の以前に、
明子の父・左大臣源高明(たかあきら)に謀反ありと、藤原氏が失脚させた安和の変(969年)。
ドラマでは、この安和の変にも兼家が関与していたという説を取っているようです。
明子を演じる滝内久美さんは「役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”」と制作側から言われていたとのこと。
「源氏物語」の六条御息所は生前、光源氏の正妻・葵上をはじめとした女人を生霊となって死に追いやり、その死後も、光源氏の想い人たちにとり憑いては、生きながらの死でもある出家をさせてしまう人物。
まひろは、母や直秀を殺され、道長に世の中を変えるように促すという、間接的復讐と言える選択をしますが、明子は、結婚によって己の心身を行使する、直接的復讐をするということになるのでしょうか。
「私の心と体なぞどうなってもよい」という明子の台詞と、六条御息所の人物造形から、ここにも『夫婦の絆』で究極の選択をした沙耶を思いました。
≪大河ドラマシリーズ≫
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ひとかけら (火曜日, 26 3月 2024 04:24)
女性の恨みは恐ろしいが権力を握り続けるために人を犠牲にしてく兼家も恐ろしい。しかし、一条天皇を擁立した藤原氏の全盛がこれから始まりますが、まひろと道長どう変わっていくか楽しみです。
パワーホール (火曜日, 26 3月 2024 17:56)
天皇をだまして退位に追い込むなんて男系固執派同様のあるまじき所業ですね。
おおみや (水曜日, 27 3月 2024 20:03)
いつもこちらを通じて私には為しえない視点の提供と共有の機会を頂きありがとうございます。
この第12回、「兼家と雅信のやりとり」で兼家が態度としては下に出ながら実質は押しまくる部分に「夫婦の絆」の鼻栓刑事を見ておりました。それから、時々コメントに使うマスク脳上司との1VS1対談の時の私と上司のやりとりは正にそんな感じで終わったのが2年前。令和となれば、身分(?)が逆でも兼家になれるもんだな~、と少しだけ懐かしく。
もう一つ、我が職場でここぞという時には(口頭で済む時であっても、敢えてメモによる視覚情報で釘を刺し、視線を意識させる)はたまに上に対して使います。兼家の「此者道長也 摂政」の短い手紙にそれを思っておりました。
倫子の(初めて道長を目にした時から心に決めていて、少し間を置いている内に想いを募らせ、一気に勝負に出て、道長が堂々と現れる)、に若き日の妻を思い出し。いえいえ、そんな事を口に出す程に野暮じゃございません、黙って視聴です。口にする事なぞ永遠に封印しておく令和のとある夫婦の絆IN埼玉。
夫婦の絆、次も楽しみです。
まいこ (日曜日, 31 3月 2024 18:08)
投稿採用とコメントいただきありがとうございます。
皇室の行事にも反映されている文化的要素に加えて、権謀術数と、オカルティズムと、恋愛が上手く絡み合った今年の大河ドラマ、まひろが『源氏物語』を描けるようになってゆくことが納得できる展開であり、難き時代を乗り越えて受け継がれてきた物語の現代性を感じます。今夜も楽しみです。