≪考察≫ アメリカの亜種共産主義思想「フランクフルト学派」

 

投稿者:グッビオのオオカミさん

 

加速する“左傾化”…アメリカで起こる新しい「階級闘争」

https://voice.php.co.jp/detail/8571

 

アメリカ発のキャンセルカルチャーや#metoo運動のイデオロギーのルーツを調べるうちに興味深い記事を見かけました。

 

アメリカの左翼(というより、アメリカという国自体が元々左翼を内在してるとも言えますが)について調べて行くと「フランクフルト学派」の動向に行き当たりました。

 

フランクフルト学派とは以下の様に紹介されています。

「フランクフルト大学および同大学社会研究所(1923年設立)に所属する T・アドルノ、M・ホルクハイマー、M・マルクーゼ、J・ハバーマスらを中心メンバーとした一学派。彼ら相互の交流を通じて形成された『拒絶の精神』と名づけられる精神的基盤を特徴としている」

彼ら大戦中ナチスドイツに追われ、アメリカに渡り定着したようです。

フランクフルト学派はマルクスの提唱する共産主義革命の理想を秘めています。

 

階級闘争史観のイデオロギーと、その成就を理想とする彼らアメリカのフランクフルト学派は世界的に伝播するはずの共産主義革命による階級闘争が伝播しない理由をこう考える。

「現代の人間生活のあらゆる側面に支配の網がかけられている。管理社会(既存体制)が人間のあるべき思想を抑圧しているからだ」

 

「人民の心は既存体制維持に都合の良い伝統文化(キリスト教や仏教に代表される宗教や国柄〈伝統文化〉といった保守思想ファクター)にがんじがらめになっているために、革命がもたらす労働者の享受する真の利益に気づかない。

したがって、彼らの心を『汚しているファクター』は徹底的に排除(破壊)しなくてはならない」

という批判理論にたどり着いたのである。

ちょうど日本人論や愛子天皇論で示されている価値観それ自体を破壊すべきファクターとみなしているのでしょう。

そして

「既存体制にがんじがらめになっている愚かな一般人を、それに気づいた知識人が啓蒙し、まずは体制を破壊しなくてはならない。既存体制破壊に成功した暁(あかつき)には、知識人(左翼思想家)が愚かな一般人を指導し、共産主義国家を構築する」

…これは一種の啓蒙主義による革命思想でしょう。

 

そしてキャンセルカルチャーと#metoo運動に近い考え方にはいつも「被害者を絶対の善」とし、強者である「加害者」を打倒し、闘争に勝利する…。

確かにそういう思考パターンは週刊文春らマス・メディアの売り上げ史上主義とはまた別に、ジャニーズ問題、松本人志裁判問題。いや、個人的には眞子様のバッシングの動機にも一枚噛んでいそうです。

 

ここで敢えて問いたいのは、眞子様と小室圭氏を日本から追放するくらいに追い詰めたマス・メディアと知識人は、この後、上手く皇室典範改正され、愛子様に皇位継承の道が開けた後も、執拗に攻撃する可能性を、私は個人的には感じますが、ここまで読み進めた方はどう思われますか?

 

記事によると、アメリカのフランクフルト学派は共産主義革命による階級闘争史観の

 

労働者階級を「少数弱者(被抑圧者)」に、

資本家階級を「特権階級(抑圧者)」に、

に置き換え新しい「階級闘争」として見ているとあります。

 

やはりアメリカ発のキャンセルカルチャーと#metoo運動の心理的、論理的な構造を支えていると思われます。

 

アメリカ発のキャンセルカルチャーと#metoo運動のカルト・イデオロギーの分析を私はまだ独自に続けたいと思っています。新しい発見や疑問が湧けば投稿させて頂きます。

 

皆さんの参考になれば嬉しく思います。

 

以下は参考までにウィキペディアより

フランクフルト学派 - Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E5%AD%A6%E6%B4%BE

 


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コメント: 10
  • #10

    佐々木 (日曜日, 31 3月 2024 20:18)

    昔から弱者から強者への怨嗟はあったと思いますが、
    今の時代は人権原理主義に脳髄を侵された学歴秀才者が
    マスコミと知識人層に多いせいで、階級闘争的な空気を
    作りやすくなってるのも原因ではないかなと思います。

  • #9

    パワーホール (日曜日, 31 3月 2024 16:05)

    資本家階級が抑圧者だなんて世の中にはグローバルダイニングの長谷川社長のような従業員の生活を守る戦うような人もいるのに。

  • #8

    サン (日曜日, 31 3月 2024 15:42)

    一つひとつならまだしも重なると厄介になることがありまして。暗黒の三要素(ダークトライアド)という研究によると、自己愛性・精神病質・権謀術数主義の三つが高いと困った人になる恐れがあるそうです
    己の主義主張を世界規模で広げたいという理想それ自体は否定しませんが、そこに何かが重なった結果、社会性を無視し自らを省みることもなく手段も問わず、となると厄介この上ないですよね。そうさせないためには主義主張の意図を見極めることが肝要なので、それに繋がる考察は大歓迎です

    個人的には、日本を侵略したい主義・事大主義・商業主義が重なると「傾国の三要素」になると考え警戒しております
    堕落しきった国民が総大衆化した大衆主義も加えると、傾国の四要素かもしれません。。

  • #7

    田舎のおっちゃん (日曜日, 31 3月 2024 11:08)

    私はフランクフルト学派の本は一冊も読んでないのですが(人生時間には限りがあるのです)、
    これって高級&難解ぶったプロレタリア芸術論ですよね。
    文化芸術は労働者階級と歴史の進歩に貢献するものでなくてはならない・・・って云う20世紀の香り豊かな古色蒼然とした芸術論。
    ショスタコーヴィチを苦しめた20世紀前半の亡霊が、高級めかしたお色直しをして地球の反対側巡りで遅れた?北米に辿りついたと云うところでしょうか。

  • #6

    すろん (日曜日, 31 3月 2024 10:18)

    すばらしい投稿内容だと思います。
     反共が国是となっている国がアメリカだ。日本はアメリカの一部となる以外には、国際社会で認知されないのだから、日本も反共であるべきなのだ。
    学生の頃、教授達からよく聞かせられた御託です。アメリカは反共の国で、共産党が非合法の国という認識でいましたし、いまもいます。
    アメリカは左翼国家だ と、小林よしのり氏が主張して、ピンときませんでした。建国時の経緯があるのかな、くらいに思っていました。
    日本では、アメリカで流行ったことやものは、日本でも流行ってカネになる という風潮のなか、キャンセルカルチャーも正体を隠蔽したまま、時代の要請によって生まれてきた価値観として世の中に受け入れられつつあるのが現状ではないか、と思っています。

  • #5

    sparky (日曜日, 31 3月 2024 09:52)

    「母国で迫害を受ける少数派が新大陸に渡って自分達の理想の国を築こうとした」というアメリカ建国史と同じ流れなのですね。合衆国内だけでやってくれれば良かったものを…
    それでも彼等には彼等なりの理想と正義があり、その押し付けが様々な混乱を引き起こしている訳ですが、日本におけるキャンセルカルチャーの広がりにそんなものはなく、唯々騒ぎたい罵りたい叩きたい壊したい潰したい踏み躙りたいという日本人の国民性にジャストフィットしてしまっただけの話ですね。つける薬が見当たらない…

  • #4

    枯れ尾花 (日曜日, 31 3月 2024 09:35)

    先日のゴー宣DOJOでよしりん先生がアメリカにおいて自由を突き詰めているのが共和党、平等を突き詰めているのが民主党だと仰っていました。そしてそれらはそれぞれ格差社会、共産主義に行き着くとも仰っていたように記憶しています。

  • #3

    ひとかけら (日曜日, 31 3月 2024 05:17)

    共産主義革命とは世の中の権威を打ち倒し新たな権威を立ち上げることですかね。そうなったら歴史もへったくれも無くなり当に革命という焼け野原が広がると思います。ロベルピエールが国民公会を立ち上げ徹底的な恐怖政治を敷いたように。
    新たな権威となった連中は自分たちの権威の裏付けを何によって行うのか。

  • #2

    大阪の一会社員 (日曜日, 31 3月 2024 05:14)

    私はこのサイトを見させていただく様になったのは、まだ2年に過ぎないですが、毎度毎度、投稿者の方のレベルの高さに関心致します。
    逆に、大手マスコミがいかに底が浅いか!も気付かせていただいております。
    グッビオのオオカミ様。
    素晴らしい投稿ありがとうございます。

  • #1

    千本通り (土曜日, 30 3月 2024 23:33)

    読んだ限りでは「米民主党は共産主義思想に毒されている」ということか? でもその思想は冒頭に書かれているように、60年代から70年代にかけて吹き荒れた学生運動のコアな部分で「とにかく壊す、壊れたところから新しいものが生まれる」という破壊主義に行き着き、最後はあさま山荘事件で息絶えたという感じだった。

    >やはりアメリカ発のキャンセルカルチャーと#metoo運動の心理的、論理的な構造を支えていると思われます。

    そうかもしれないが、日本ではあまり普及しないだろう。歴史の浅いアメリカだからこそ浸透したのでは?