「光る君へ」伊周&隆家やっちまった…勘違いで花山院に矢

 

投稿者:まいこさん

  

「光る君へ」第19回、ラストで「長徳の変」の発端が映像化されました。

 

 

「光る君へ」百舌彦は存命!伊周&隆家やっちまった…勘違いで花山院に矢 ネット沸く「1周回って…」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ee2d1e64b93014511311266a18b5d57866870be3

 

元記事

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/05/12/kiji/20240512s00041000444000c.html

 

 

 

この頃、伊周は藤原斉信(金田哲)の異母妹・藤原光子(竹内夢)のもとに度々、忍んでいた。

 

 

ある夜、斉信の屋敷の前には見事な牛車。

 

早々と帰宅した兄に、隆家は「あれ?女のところに行ったんじゃないのか。フラれたの?男が来ていたとか」。

 

伊周は酒をあおり「まさかあいつ(光子)に裏切られるとは…思わなかった」と涙した。

 

隆家は「よし、(男を)懲らしめてやろう」。

 

伊周は「関白になれなかったゆえ、女まで俺を軽んじるのだ」と気乗りしないが、

 

隆家は「行こう。誰だか確かめるだけでもいい。ほら、兄上」と連れ出した。

 

 

 

斉信の屋敷。帰路に就く男の姿が目に入ると、隆家はニヤリと笑い、矢を放つ。

 

寸前で難を逃れた男は尻もちをつき、中から斉信が駆けつけ「院!いかがされました、院!」。

 

「矢を射かけられたのは、花山院(本郷奏多)。長徳の変の始まりである」(語り・伊東敏恵アナウンサー)――。

 

光子は藤原為光(阪田マサノブ)の三女で「三の君」「寝殿の上」の名で知られる。

 

光子に別の男がいると思ったのは、伊周の勘違い。花山法皇が斉信の屋敷にいたのは、藤原よし子(よし=りっしんべんに氏/井上咲楽)と光子の妹「四の君」のもとに通っていたためだった。

 

***

 

勘違いと嫉妬から始まった「長徳の変」。

 

花山院は、あの手首を巻いていた妃の妹君のうち三の君ではなく四の君に通っていた…この悲劇から、伊周は光る君のモデルの一人と言われるようになります。

 

愛子さまは「夢みる光源氏」展をご鑑賞の際に、『栄花物語』に描かれた「長徳の変」について「大変思い入れがある場面です」とお話になられたとのこと。

 

『光る君へ」の放送に合わせていただいたような御言葉が、慕わしく嬉しいです。

 

 

≪大河ドラマシリーズ≫

 

「光る君へ」素腹の中宮と妹を面罵する兄(2024.05.08) 

 

「光る君へ」藤原道隆が死期目前の狂気(2024.04.29) 

 

「光る君へ」藤原詮子役・吉田羊さんのインタビュー(2024.04.23) 

 

「光る君へ」心と体は裏腹(2024.04.16) 

 

「光る君へ」藤原兼家の死がもたらすもの(2024.04.09)

 

「光る君へ」文字の階層(2024.04.03)

 

「光る君へ」源明子の告白に戦慄(2024.03.25)

 

「光る君へ」平安女子たちが交わした恋バナが話題(2024.03.20)

 

「光る君へ」まひろと道長のラブシーンに大反響(2024.03.12)

 

「光る君へ」直秀の運命に注目集まる(2024.03.06)

 

「光る君へ」言葉ひとつで友情にも恋愛にも転びそうな場面(2024.02.26)

 

「光る君へ」でゴー宣やおぼっちゃまくんを思わせたシーン(2024.02.19)

 

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「光る君へ」のインチキ僧侶(2024.02.05)

 

『光る君へ』本郷奏多の花山天皇が“官能的”過ぎる(2024.01.29)

 

「光る君へ」第3話の男子トークは源氏物語のオマージュ(2024.01.22) 

 

『御堂関白日記』を見学 吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」(2024.01.08)  


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コメント: 5
  • #5

    リカオン (水曜日, 15 5月 2024 12:36)

    #4 まいこさん
    その100段が今回の艶っぽいシーンに該当するのですね。
    教えてくださり、ありがとうございました!

  • #4

    まいこ (火曜日, 14 5月 2024 23:15)

    投稿採用とコメントいただきありがとうございます。

    一条天皇と中宮定子の塗籠に入る場面に反映されたと思われる「枕草子」の記述は「淑景舎、春宮にまゐりたまふほどのことなど」で始まる100段(99段としている本もあり)かと思います。

    「未の時ばかりに、「筵道まゐる」など言ふほどもなく、うちそよめきて入らせ給へば、宮も、こなたへ入らせ給ひぬ。やがて御帳に入らせ給ひぬれば、女房も南面に皆そよめき去ぬめり。廊に殿上人いと多かり。殿の御前に、宮司召して、「くだもの、さかななど召させよ。人々酔はせ」など、おほせらるる。誠に皆酔ひて、女房と物言ひかはすほど、かたみにをかしと思ひためり。」

    「午後三時くらいに「筵道をお敷きします」などと言う間もなく、帝が御衣の衣擦れの音をさせて入ってこられたので、中宮も、こちらへ入ってこられた。そのまま御帳台に二人でお入りになられたので、女房たちも南面のほうにみんなで衣擦れの音をさせて去っていくようだ。南の廊に帝にお供している殿上人がたくさん詰めている。関白様は、中宮職の役人を呼び出して、「果物や酒の肴などを取り寄せよ。殿上人たちを酔わせよ」などおっしゃっている。本当にみんなが酒に酔って、南面の女房と話を交わして、お互いに楽しいと思っているようだ。」

    東宮に入内した定子の妹が、定子の登華殿に訪ねてきたのをきっかけに、家族水入らずで過ごしていたときに、一条天皇が颯爽とやってこられたので、道隆(まだ存命)は、ここは皆を酔わせるしかない!といった場面…の後、さらにお召しがあり、家族の団らんは早めに終了したのでした。

  • #3

    おおみや (火曜日, 14 5月 2024 21:26)

    矢を射る寸前の(やらかしちゃうぜ感満載の表情)よく出来てました。実資の「そんな面白い事があったのか!」にもウケまた回でした。様々な場面で構成されているこのドラマの中で毎回(ご~ん)の鐘の音で替わるシーンがあるのもちょっとしたリズム感を感じます。
    来週も凄い展開となりそうで、日曜日が待ち遠しいです。

  • #2

    リカオン (火曜日, 14 5月 2024 12:38)


    伊周や隆家はもう手がつけられない暴れん坊になってしまったんですね。権力を持つ連中の傲慢さをほとほと見せつけられますね。
    でもよりによって花山法王を射かけるとは、とんだドジ踏みました。
    こんな事件が史実であるとは。源氏物語以上に面白さを感じます。

    ◆◇◆◇◆

    定子は子どもを産む事を常に迫られ、なんてしんどい役目なのだと思います。悠仁様の妃になる方はいずれこんな目に会うと思うと非人道的でそれこそ人権がないです。
    暗い山の人も悠仁様にどんどん子どもを作るよう発言してませんでしたか?

    主人に皇后と中宮の違いを聞かれて答えられず、まいこさんの解説でようやくなんとかなりそうです。

    枕草子に定子が人前で一条天皇と情事をするシーンがあるとネット情報で知りましたが、枕草子のどの節か分からず。そうこうしているうちに、
    ぬお〜、高畑充希‥、一条天皇もなんかエロい‥。いい雰囲気で部屋に入って行く‥。上手に表現するなぁ‥。
    枕草子ではどう表現されていたのですかね?

  • #1

    枯れ尾花 (火曜日, 14 5月 2024 08:23)

    この場面観て思ったのは、千年前でも嫉妬や勘違いでとんでもないことやらかすアホな連中がおったということですな。

    俄然、このドラマが面白くなってきました。