投稿者:ねこ派さん
このサイトで、それから先日の東海ゴー宣DOJOin名古屋でも話題になった『大吉原展』は、ご覧になられたでしょうか?
開催期間は残り1週間です(5月12日現在。19日が最終日)。
東京に用事があったので、旅行を兼ね、東京藝大美術館でやっている『大吉原展』を見てきました。
入場前、係員に、入口脇に掲げられている挨拶文を読むようにと、奨められます。
その挨拶文に、女性の人権がどうのこうの、といった説教臭い文言があるのですが、それは軽く一瞥する程度でよかろう。さっさと中に入って、丁寧に展示物等を見て回れば、その昔、華やかな文化を誇った吉原について、非常に勉強になると共に、素敵な絵もあるので、楽しめます。
吉原について、それから吉原の遊女たちについて学んだら、同じく東京で開催中の、次の展覧会にも足を運ぶといいでしょう。
大倉集古館 特別展:浮世絵の別嬪(べっぴん)さんー歌麿、北斎が描いた春画とともに
https://www.shukokan.org/exhibition/
(チラシ)
https://www.shukokan.org/Portals/0/images/exhibition/history/2024/20240409ukiyoe_flyer.pdf
大倉集古館は重要文化財の建物なのですが、そこで開催中の肉筆浮世絵の展覧会です。
肉筆浮世絵とは、版画の浮世絵と区別して、浮世絵師が自らの筆で、直接、絵絹や紙に描いた浮世絵を指します。
版画の浮世絵は、版木を元に何枚でも刷れますが、肉筆浮世絵は、浮世絵師が自らの筆で描くのですから、作品としては、当然、それ一枚限り、一点ものです。
展覧会では、春画が10点(展示期間が前期後期に分けられていて、開催期間中、10点が揃って展示されているわけではない)、あります。
肉筆浮世絵春画です。
漢字の並びを見るだけでも、何だか、凄くないですか?
見てきました。実際に、凄かった。
色が綺麗で、描かれた身体が柔らかくふっくらな感じで、アソコが微に入り細に入りで、もっとも、行為中の男性器が、どうにもデカいのが気になりますが、モロ出しです。
春画以外では、色彩鮮やかな肉筆浮世絵の美人画が多数、展示されています。
そのモチーフは、大抵が遊女たちですから、鑑賞の際には、『大吉原展』で得た知識が役に立ちます。
開催は来月まで、6月9日(日)が最終日です。シックス・ナインで最後、ということなのでしょうか?
また館内入口前には、春画展示会場については、15歳未満の方は鑑賞をご遠慮ください、との断り書きが、掲げられています。なのでお子さん連れで行くときは、ちょっと注意が必要ですね。
でも、春画以外も充実していますので、機会があったら、ぜひ。
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千本通り (火曜日, 14 5月 2024 17:56)
肉筆浮世絵収集家としては今西菊松さんという方がいて、NHK熊本放送局の事務職(集金人)を務めながら、その半生を古美術蒐集にかけた。風呂にも入らず、嫁も取らずにひたすら骨董を集めた変人ですが、集めた絵はほとんどが本物でその目には狂いがなかったと。春画に限っていたわけではないですが、一応知っておいてもいいかと。
ねこ派 (火曜日, 14 5月 2024 09:50)
私が行ったときは、源氏物語をモチーフにした春画が展示されていて、じっくりと、それを鑑賞することが出来ました。
交合中の男女を描いているものですが、ヤッている最中の男は、当然ですが光源氏で、相手は、その恋人です。私が見たのは、夕顔だったかな。
夕顔と、交わっている光源氏。
着衣姿の光源氏と夕顔ですが、その下半身は、露です。
大河ドラマ『光る君へ』に合わせての展示だと思います。
愛子さまは、先日、初めての単独公務で、国立公文書館の『夢見る光源氏展』に足を運ばれましたが、『ヤッている最中の光源氏』の春画が見られる、こちらの展覧会には、多分、来ないだろうな。
もっとも、会期は、あと1か月ほど、残っています。
チャンスは、ある。